春の健康管理【猫】
●猫は換毛の季節です
春は寒さから身を守ってきた冬毛から夏毛に生え変わる「換毛期」にあたり抜け毛が目立ちます。
猫は自分で体中を舐めまわしてグルーミングしますが、とりきれない抜け毛が絡まり皮膚に炎症を起こしたり、絡まった毛玉はダニやノミの温床ともなり、皮膚病や寄生虫の原因にもなります。
毎日ブラッシングすることで、抜け毛を取り除くとともに、マッサージ効果で皮膚の新陳代謝を上げてあげるとよいですね。
ブラッシングをしながら湿疹や脱毛、ノミやダニがいないかなどをチェックすることもできます。
●発情期の管理
必ずしも猫の発情期は春と秋に限ったわけではありませんが、やはり春は発情期を迎える猫が多いようです。
外に出かけることのできる猫の場合は、猫同士のケンカでケガをしてくるものが多いのも、この季節となります。
顔や前足、背中などに引っかき傷を負うことが多いようですが、被毛で分かりにくいこともあるので、ボディチェックをこまめにし、深い傷の場合は、動物病院で診療を受けるようにしましょう。
また、この時期は雄も雌も行動が活発になり、猫が長期行方不明になるのもこの頃が一番多いとされます。
雌猫はこの時期の管理を怠ると知らぬ内に妊娠する事があります。望まぬ妊娠で不要な子猫を生ませる事のないよう繁殖の目的を持たない猫には避妊手術や去勢手術を行う事が望まれます。
室内飼いの猫はパートナーを求めて大きな声で鳴いたり、尿を撒き散らす「スプレー行為」などの要因にもなります。