犬は色を識別できるの?犬の色の世界を覗いてみよう!
ペットショップに行くとポップなカラーのおもちゃがずらーっと並んでいます。見ているだけでも楽しくなりますし、愛犬と遊ぶのを想像するだけでワクワクしてきます。
さあ、どの色にしようかな?この子は何色が好きなのかな?そういえば、犬はモノトーンでしか見えないんだったかな?じゃ、飼い主の好きな色にしちゃっていいかな?いろんな考えが頭をグルグルと駆け巡ります。
最近の研究で分かった犬の色の世界を覗いてみましょう。
犬の目のメカニズム
人間の網膜には色を感じる細胞である錐状体(すいじょうたい)があるので様々な色を識別することができますが、犬にはその錐状体がほとんどないので色の識別能力には限りがあります。犬は色の識別できなくても、見えていないわけではありませんし、人間のようにカラーでテンションが変わったり、色を楽しんだりすることもありません。
犬が色をどのように認識しているかは、まだまだ研究中です。犬が話せるようになって教えてくれるといいですね。
犬には色がどう見える?
犬は色盲と考えられていましたが、全く色を識別できないわけではないと最近の研究では分かってきました。緑・黄色・オレンジはくすんだ黄色に見え、紫・青は青っぽい色として識別され、赤色はグレーに見えるという研究結果です。人間が赤と緑のきれいな景色に見えたとしても、犬にとっては赤も緑もほぼ同じくすんだ黄色に見えているということです。
ですから犬の色の世界はモノトーンではなく、黄色、青、グレーの色でなっているということが分かりますね。
人間より優れた犬の目の特徴
暗闇
犬には人間は持たないタぺタム層というわずかな光を反射して視神経に伝える細胞を持っています。この層があるおかげでわずかな光があれば暗闇の中でも対象物を見ることができるのです。
紫外線
2014年の研究によると犬は人間には見えない紫外線を見ることができるのではないかという可能性が示されました。犬がどのように脳内で紫外線を色として処理しているのかはまだ不明です。
おススメの色は青と黄色
犬は赤と緑を見分けるのが苦手です。それで、外でボール投げをする時に、赤や緑のボールなら芝生の色と見分けられないことがあります。目の前にあるのに、探し回っているワンちゃんを見かけたことはありませんか?この研究結果からするとボール遊びのベストカラーは青と黄色です。犬にとってくっきり見える色を選んであげるなら、楽しく遊べますよね。また、ボールに匂いを付けておくのもいいかもしれませんよ。
よく観察してみるとお気に入りのおもちゃって同じ色かもしれませんね。でも、愛犬のお気に入りのおもちゃは色だけでなく、素材や形にもよりますからお気に入りの傾向が分かるといいですね。
結びに
犬の色の世界はいかがでしたか?人間とはずいぶんと異なることが分かりましたね。
私の飼っている犬は黒だったので赤いものがよく似合うと思っていましたが、単に飼い主の好みだけだったという悲しい事実も分かりました。犬には色が分かりにくいので着色料たっぷりのドッグフードもおいしそうに見えるのは人間だけだという悲しい現実も分かってしまいましたね。この情報を活用してワンちゃんと楽しい時をいっぱい過ごしてくださいね。