夜中の運動会、朝の大騒ぎ。ちょっと困った猫の行動には意味がある!
愛猫のちょっと困った行動、ありませんか?夜中に大運動会、朝は顔を引っかいて起こしに来る、大切な壁でバリバリ爪とぎ…かわいいけれどちょっと困る猫の行動には原因があります。今回は猫のちょっと困った行動の原因と対策について解説します。
夜中に開催される猫の運動会の原因とは?
夜中に繰り広げられる猫の大運動会で、寝不足になっていませんか?猫は夜行性だから仕方ない、とあきらめがちです。しかし猫は完全な夜行性動物ではありません。獲物が活動的になる、夜明けと夕暮れに活動的になる動物です。
夜中に遊んだり運動会をしたりする猫は、昼夜逆転している可能性があります。昼間飼い主さんも家族も仕事や学校で不在、となるとどうしても退屈になりがちです。そのため昼間は寝て過ごし、夜になると目が覚めることになります。
昼間たくさん遊ばせることで、夜の運動会を減らすことができます。なるべく猫と遊ぶ時間をとってみてください。昼間外出してしまうお家では、次のような対策をとってみてください。
フード探しゲーム
猫はハンター。フード探しはテンションがあがります。空いたペットボトルに穴をあけ、転がすとフードが出て来るおもちゃを数個作ってみましょう。おもちゃにフードを入れたら、部屋のあちこちに置いて出かけます。
留守番中はフードを探すのに夢中になって、寝ている時間も少なくなります。酸化防止のためにも、帰宅したら落ちたフードや食べ残しフードを片付けてください。
キャットタワーなどで外を眺められるように
窓辺にキャットタワーを置いて、留守中は外を眺められるようにしておくと退屈が紛れます。猫が昇り降りしても倒れない、しっかりしたものを置いてあげましょう。出窓があれば、そこにくつろぎスペースを作ってあげるのもおすすめです。
安全なおもちゃを置いておく
猫の好きなおもちゃを置いておきます。後ろ足でキックして遊ぶぬいぐるみなどがおすすめです。いつも同じでは飽きてしまうので、ローテーションでおもちゃを変えてあげましょう。ただし小さなおもちゃ、紐がついたおもちゃなど、誤飲や首に絡まる危険があるおもちゃは置かないでくださいね。
猫用DVDを用意しておく
猫が観るためのDVDが販売されています。普段からテレビに反応する猫なら、喜んで観る可能性があります。買うのはちょっと…という方はまずYouTubeにアップされている猫用の動画で試してみてはいかがでしょうか。猫が前足でテレビやパソコンを触る可能性もあるので、しっかり固定して出かけてください。
朝大騒ぎして起こされる
大声でにゃあにゃあ鳴く、飼い主さんの顔を引っかきにくる、大切な家具の上に乗って騒ぐなどで朝しぶしぶ起きる方もいらっしゃると思います。夜の運動会と朝の猫の行動で寝不足になっている飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。
猫はどうすれば飼い主さんが起きるか、さまざまなことを試しながら学習しています。起こすときだけでなく自分に注目してほしいときにも、作業中のパソコンに乗ったり、読んでいる新聞紙の上で寝そべったりして反応を伺っています。
一番いいのは、反応しないこと。ひたすら無視をする方法です。とはいえ、顔を引っかかれたら飛び起きないわけにはいきませんよね。次のような対策をしてみましょう。
お腹がすく猫に
ご飯が食べたくて起こしに来る猫は結構います。早朝に起こされないよう、ご飯を用意しておきましょう。おすすめはタイマー式の給餌器。わざわざ起きなくてもフードを与えることができます。
トイレを掃除してくれという猫に
夜中に排泄して汚れたトイレ。いちいち起きて掃除するのは大変です。朝もきれいなトイレが使えるように、複数用意しておきましょう。複数あれば留守番中も安心です。
壁で爪とぎ!困ってしまう
ちらちらこちらを見ながら壁や家具で爪とぎ。困ってしまいますよね。せっかく爪とぎを用意しても、使わないこともあります。壁や家具での爪とぎには次のような対策をとってみましょう。
爪とぎの種類を変える
段ボールや麻紐を巻いたものなど、爪とぎにはいろいろな種類があります。いくつか用意をして好みを探ってみましょう。爪をとぐたびに動くのがいやな猫もいるので、動きにくいタイプを使うか固定してみてください。
壁に爪とぎを設置
立ち上がって壁で爪を研ぐときは、体を伸ばしながら爪を研ぐのが好きなのかもしれません。猫が立ち上がって爪をとげるように、高さを付けて壁に設置してみましょう。爪とぎをされたくない場所には、猫の嫌いな匂いのスプレーを付けたり、爪とぎ防止のシールを貼ったりして予防します。
葛藤やストレスなら原因を探る
なんらかのストレスを感じているため、爪をといでいることもあります。ストレスの原因を探ってみましょう。猫が増えた、犬を飼いだした、模様替えをしたなども猫にとってはストレスになりやすいものです。意外なところでは、外から聞こえる近所の犬の鳴き声が原因になることも。どうしてもわからないときは、かかりつけの動物病院に相談してみましょう。
困ったことをしても叱らないで
猫を叱ったり怒鳴ったりしないようにしましょう。猫にはなぜ叱られているかわかりません。また叱られることで、恐怖を抱くこともあります。まずは困った行動の原因を探りましょう。
昼間たくさん遊べるようにする、フードを早朝に食べられるようにするなど対策をとってみてください。なかなか改善されない、エスカレートするという場合は、かかりつけの動物病院で相談してくださいね。