2020年11月

猫のお留守番で気を付けたいことって?

猫のお留守番で気を付けたいことって?

ペットホテルに預けるほど長期でもないけれど、1日中でかけなくてはいけないときなど、猫に長時間留守番させるのは心配になることがありますよね。フードやお水、トイレ、お部屋の環境のことなど、猫の留守番で注意したいことやポイントを解説します。

基本的には留守番可能だが環境を整えて

猫にもよりますが、基本的には1泊2日程度ならの留守番ができる動物です。フードを好きなときに食べ、お水を飲み、心地よく眠れる環境なら静かに飼い主を待てるでしょう。安心して待てるように、お出かけ前に飼い主さんは環境をしっかり整えてください。

ただし離乳前、直後の子猫、療養中の猫がいる場合は、長時間の留守番は避けましょう。また2泊以上になる場合は、ペットシッターやペットホテル、動物病院に預けることを検討してください。

ドライフードと水を多めに置いておく

ドライフードや水は、猫が好きなだけ食べて飲めるように用意しておきます。1ヶ所だけでなく、何ヵ所かに分けて置いておくのがおすすめです。水入れは、猫が触っても倒れない安定したものを使いましょう。ウェットフードは腐敗しやすいので、やめましょう。どうしても、という場合は保冷剤で冷やしておきます。

フードをあればあるだけ食べてしまう、という猫にはタイマー付きの自動給餌機が便利です。設定した時間が来るとフタが開いて食べられますが、びっくりする猫もいるので普段から慣れさせておくことをおすすめします。

トイレは複数あると安心

留守中はどうしてもトイレ掃除ができません。猫はきれいなトイレが好きなので、いつまでも排泄物があるとストレスになることもあります。粗相を予防するためにも、トイレはできれば2個用意しておきましょう。特に多頭飼育の場合は、猫の数プラス1個は置いておくようにします。

部屋の中の安全性をチェック!

留守中は何かあってもすぐに対応ができません。安全に過ごせるように、猫の目線になって部屋の中をチェックしましょう。

誤飲の可能性があるものを片付ける

猫は何かを食べようとして口に入れるのではなく、じゃれているうちにどんどん飲みこんでしまうことがあります。消化しきれず腸閉そくになったり、腸に絡んだりする恐れがあるので注意してください。

特に危険なものが、輪ゴムや糸、毛糸玉、ティッシュ、ビニール袋などです。退屈しないようにおもちゃを置いていく場合は、猫じゃらしのようなひも状のおもちゃや、布のおもちゃはやめましょう。

食いしん坊の猫の場合は、人間の食べ残しや残飯などを食べないようにきちんと片付けてください。特に玉ねぎやネギが入ったものを食べると危険です。

部屋の温度調節に注意

風を通そうと、窓をほんの少しでも開けるのはやめましょう。防犯上危険であることはもちろんですが、少しのすきまでも猫が外に出る可能性があります。夏や冬はエアコンを入れたままにして、室温を調整しましょう。エアコンの風が、猫が過ごす場所に直接当たらないように設定することも重要です。

万が一停電してエアコンが止まることも考え、夏は体が冷えるマットを、冬は温かいベッドを用意しておきましょう。意外に困るトラブルが、猫がエアコンのリモコンの上を歩いたり、落としたりして止めてしまうこと。猫が触れない場所にリモコンを置いておきましょう。

お風呂の水は抜いておく

冬にお風呂のふたに乗って温まる猫や、夏はお風呂場のタイルで体を冷やす猫もいます。猫が誤って落下しないよう、浴槽の中の水は抜いておくと安心です。トイレのふたも閉めておいてください。

猫の留守番、もっと安心したいから

いろいろと環境を整えても、「1匹でどうしているかな」「けんかしていないかな」と心配になりますよね。便利なグッズを使うほか、ペットシッターに頼むのがおすすめです。

ライブカメラ機能を利用

外出先から猫の様子が確認できる、ライブカメラ機能が付いた自動給餌機やアプリもあります。ときどき猫の様子をチェックしたい方は、そういった機能を利用するのもおすすめです。

大きなケージを使う

「うちの猫はいたずらが好きだから心配」という方は、ケージに猫を入れておくのもいいでしょう。小さなケージだと、運動不足になってストレスがたまります。3段くらいになったケージなら、広々と使えて上下運動も可能です。

ペットシッターを頼む

ペットホテルは環境が変わってしまうため、猫にとっては大きなストレスになることもあります。できれば落ち着いて過ごせる自宅にいさせてあげたいもの。しかし猫だけで長時間過ごさせるのは心配という方には、やはりペットシッターに頼むのがおすすめです。特に持病のある猫や高齢の猫がいる場合は、プロに面倒を見てもらいましょう。

家に帰ってきたら猫の様子をチェック

まずは猫に体調の変化がないか確認します。そのあと、猫がいたずらしたり、荒らしたりした形跡はないかチェックしてください。ほとんどの猫は留守番が平気ですが、飼い主さんに強い愛着を持っている猫は留守番が大きなストレスになる場合もあります。粗相やいたずらの跡があったら、一度獣医師に相談しましょう。

あとはたっぷり猫と遊んで、留守番をねぎらってくださいね。

 

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犬に正しいデンタルケアをして歯周病予防!

犬に正しいデンタルケアをして歯周病予防!

犬のデンタルケア、していますか?「歯みがきは苦手で…」「うちの子は歯がきれいだから大丈夫」と何もしないでいると、歯周病になってしまう危険性があります。歯周病は口の中だけの問題ではありません。体のさまざまな部位に悪影響を及ぼします。正しいデンタルケアで、愛犬を歯周病から守りましょう。

犬の歯周病はどんな病気?

歯周病はどのような病気なのでしょうか。歯周病は「歯」ではなく、歯肉や骨などの病気のです。歯ぐきと歯のすき間にある歯周ポケットなど、歯の周囲に付いた歯垢に細菌に感染することで生じます。

そのまま放っておくと、口の中だけでなく細菌が血液から全身に及んで、心臓や肝臓、腎臓にまで病気を引き起こすこともある病気です。

犬の歯周病のさまざまな症状

歯周病になると、まず口の臭いが強くなってきます。他にも次のような症状がみられます。
・歯ぐきからの出血
・歯の周囲から膿がでる
・口の中を痛がる
・痛みでフードが食べられない、食欲不振になる
・歯がグラグラする
・歯が抜け落ちる
・顎の骨が折れる
・鼻腔に化膿が広がる(くしゃみをする)

歯周病は口の中だけにとどまりません。血液中に歯周病の細菌が入ることで、全身に大きな影響を与えます。心臓病や腎臓病などを引き起こす危険性も多くなります。変だな、口が臭いなと思ったら早めに受診することが重要です。

かかりやすい年齢

3歳以上の犬の80%以上が歯周病にかかっているとも言われています。特に小型犬は歯周病にかかりやすいので注意が必要です。歯周病は子犬のうちからしっかり予防してあげたいですね。もちろん高齢犬になっても、ケアは大切です。今まで歯磨きをやったことのない飼い主さんも、少しずつ始めましょう。

歯みがきとデンタルグッズで歯周病予防を

具体的にはどうすれば歯周病を予防できるでしょうか?犬の歯を磨くのが一番有効ですが、他にもさまざまなグッズがあります。

効果的なのは歯ブラシ

歯をきれいにしようとガーゼなどで拭いている方もいらっしゃるでしょう。ガーゼは確かに歯の表面の汚れを落とすことはできますが、歯周ポケットに入り込んだ歯垢を取り除くことはできません。やはり歯ブラシを使って、しっかり歯周ポケットの汚れを落とすことが重要です。
とはいえ歯ブラシで歯を磨くことを喜ぶ犬はなかなかいません。またいきなり歯ブラシを口の中に入れると、犬が歯ブラシや歯みがきそのもの嫌いになってしまう恐れもあります。根気よく、少しずつ進めて行きましょう。

歯みがきの練習方法

ポイントは焦らないこと、ごほうびを使うこと、犬を怒らないことです。口周辺に触られることを嫌がる犬も多いので、最初は触ることに慣れさせましょう。

1.ごほうびを最初に見せます。ごほうびはおやつ、おもちゃ、遊びなど犬の大好きなものを選んでください。まず口の周囲や口に触る練習します。ごほうびを見せたあと、「マテ」をするとうまくいきやすいでしょう。

2.口に触ることができたら、とっておきのおやつやおもちゃなどごほうびを与えます。できなかったら与えません。

3.できなかった場合は、ちょっと間をあけて再びチャレンジしましょう。上手にできたらごほうびを与えます。

4.口の周囲や口に触れたら、次のステップ口の中に指を入れて歯や歯ぐきを触ります。このときも、最初にごほうびを見せてからです。口のなかを触るときは、指に犬の好きなウエットフードなど、味があるものをつけておくと抵抗が少なくなります。

5.口の中に指を入れても大丈夫になったら、歯ブラシです。しかしいきなりすべての歯を磨くのは大変。犬歯など磨きやすい歯を、ほんの数秒磨くところから始めます。徐々に範囲を広げてブラッシングをしていきます。

デンタルグッズを上手に使おう

歯みがき効果のあるガムやフードを食べさせるのも有効です。ガムは身体の大きさにあったものを選びます。体に対して小さすぎると、飲み込んでしまうことがあり危険です。また誤飲防止のため、ガムは飼い主さんが手に持って食べさせましょう。

他にもデンタルジェルやスプレー、サプリメントも売っています。歯ブラシと併用すると効果的です。

歯みがきロープは、清潔を保つことに注意してください。犬が噛んだものを放置しておくと、雑菌が繁殖してしまいます。

犬の性格や歯肉の状態に合ったグッズを獣医師から教えてもらうのがおすすめです。獣医師に与え方を教えてもらいましょう。

動物病院でチェックしてもらう

歯みがきできるようになったとしても、磨き残しや気づかない汚れが付いていることがあります。必ず動物病院を定期的に受診して獣医師にチェックしてもらいましょう。

固いおやつやおもちゃ、スケーラーは使わない

噛み応えのある固いおやつやおもちゃは、歯が折れる危険があります。歯や歯ぐきがきれいになるような気がしますが、与えないようにしましょう。もし折れてしまった場合は、すぐに動物病院を受診します。

また犬用スケーラー(歯科用の器具)が販売されていますが、自己判断で使用するのは大変危険です。スケーラーでの手入れはやめましょう。

正しいデンタルケアを楽しく

犬の寿命が伸びていることもあり、歯周病にかかる犬も多くいます。正しいデンタルケアで、歯周病を予防しましょう。飼い主さんの気合が入りすぎると、犬も不安になってしまいます。ごほうびを使って、ほめながら楽しくケアをすることが大切です。

わからないことや、うまく磨けないときは、動物病院に相談します。口が臭うときは、歯周病になりかけている可能性があります。早めに受診して、治療を受けるようにしましょう。

 

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