犬の健康と長生きのために定期的な健康診断を受けよう!
目次
「愛犬には健康でそして長生きにしてほしい」飼い主さんならだれでも願うのではないでしょうか。愛犬の健康維持、病気の予防や早期発見には定期的な健康診断が欠かせません。
1年に一度、動物病院で健康診断を受診することで、病気を予防・早期発見することが可能になります。健康診断のメリットや検査項目について解説します。
犬が定期的な健康診断を受けるメリットとは
愛犬が定期的に健康診断を受けることでどのようなメリットがあるでしょうか。
病気の早期発見につながる
定期的な健康診断を受けていると、飼い主さんが気づきにくい体調不良、病気が見つけやすいというメリットがあります。持病のある犬も、定期的な検査をすることで悪化を未然に防ぐことが可能です。
健康な状況でのデータが得られる・データの比較ができる
健康なときのデータを取ることができます。そのため、体調の変化が生じたときも比較しやすいことがメリットです。
たとえば血液検査の結果が正常範囲内の数値だったとしても、数値の上がり下がりがある場合は、「もしかしたら体調不良になりかけているかも?」「病気のかかり始めかも?」という予測がしやすくなります。
今後は注意しようということになり、病気の悪化を未然に防ぐことができる可能性がかなり高くなります。
毎年同じ時期に数値を測定することで、「ちょっと太ってきている」「だんだん体重が減っている」などにも気付くことが可能です。「この子太った?やせた?」という不確かな状態が数値で明確になることもメリット。毎年のデータを比較することで変化に気づきやすくなります。
治療費の負担と愛犬の負担を減らすことにつながる
病気や体調不良に早く気づくことができるということは、治療もそれだけ早く始められるということ。病気に気付かず進行してから受診して治療をするよりも、治療費の負担も軽くなります。
ほとんどの場合、重症になってからの治療よりも、早期発見の治療の方が愛犬の身体にとっても、負担が少ないということも大きなメリットです。
定期的に行くから動物病院に慣れやすい
健康診断は動物病院の獣医師や動物看護士に、じっくり体を触ってもらうチャンス。具合が悪くなっている状態で受診するよりも、元気な状態で健康診断を受けることで、動物病院に慣れやすくなります。
健康診断ってどんなことをするの?
愛犬の健康診断、どのようなことをするのでしょうか?動物病院によってメニューが異なりますが、一般的な項目を紹介します。
基本的な検査
問診
獣医師の質問にたいして、飼い主さんが、愛犬の基本情報や普段の様子を伝えます。生年月日や与えているフード、食べている量や飲水量、尿・便の回数などです。途中からかかりつけになった場合は、避妊・去勢手術をいつ行ったか、病気やケガの経験はあるかなども伝えることも大切です。
視診
獣医師が愛犬の外見をチェックします。毛並みや体型、歩き方のほか、目の様子や耳、口、歯の状態をチェックします。
触診
愛犬の身体を触り、体型を確認します。できものや腫瘍、むくみの有無、皮膚の異常なども確認します。関節の動きのチェックも行います。
聴診
聴診器を使って、愛犬の心臓の音や呼吸音、お腹の動きの音を聞き取ります。
血液検査
血液を採取して、「血球数」である白血球・赤血球・血小板などを測定します。血液検査を行うことで、肝臓や腎臓など臓器の状況も確認することができます。
尿検査
愛犬のおしっこを調べると、糖の代謝、腎臓や膀胱などの状態やがわかります。色や濁り、泡が出ているなども判断材料です。
便検査
寄生虫がいないか、出血がないか、また食事の消化の状態などを検査します。
細かい受診項目は獣医師と相談
健康診断ではレントゲン検査や超音波、心電図検査などがあります。検査の内容は動物病院に寄っても異なります。
愛犬・愛猫の健康状態や年齢、持病などにより必要な検査が増えることもあります。獣医師と相談しましょう。
健康診断を受けるポイント
0歳から受けましょう
子犬のときから受けることがおすすめです。家に来た時点でまず動物病院に連れて行き、健康診断はいつ受ければいいか相談しましょう。
健康診断の頻度は?
1年に一度受けるようにします。高齢になった場合、半年に一度にしてもいいでしょう。人間の1年に換算すると、小型犬や中型犬の成犬で4年、大型犬では約7年と言われています。それだけ早く年を取るということを心にとめておきましょう。
事前に予約を
必ず事前に連絡して予約して受けるようにします。尿や便を飼い主さんが事前に採取して持って行く必要があるかもしれません。また検査前は食事制限が必要なこともあります。
健康診断で健康長生き!
定期的な健康診断は、愛犬の健康と長生きをサポートする大切なものです。病気の早期発見・早期治療・健康維持のためにも1年に一度は健康診断を受けましょう。メニューや時期については、かかりつけの動物病院で相談してください。