2021年09月

猫に薬を飲ませるコツとは?

猫に薬を飲ませるコツとは?

目次
  1. あらかじめ準備しておきたいもの
  2. 薬を与えるときの注意点
  3. 薬の飲ませ方
  4. うまくいかないときは動物病院に相談を

猫に薬を飲ませるのに苦労していませんか?フードに混ぜてもそこだけ残す、口に入れたのに吐き出すこともありますよね。薬を出しただけで、キャットタワーや押し入れなどに逃げてしまう子もいるかもしれません。

しかし体調不良の際は、薬の服用は重要です。今回は猫に薬を飲ませることがなかなかうまくいかない飼い主さんへコツを解説します。

あらかじめ準備しておきたいもの

薬を飲ませる前に、いくつか準備をしておきましょう。

大きなバスタオルや袋を用意する

抱きかかえると暴れる猫や怖がる猫は、大きめのバスタオルで身体をすっぽりくるんであげると落ち着きやすくなります。洗濯ネットや、クッションカバーなどでも代用できます。

とっておきのおやつやフードを用意しておく

猫が大好きなおやつやフードがあると飲ませやすくなります。投薬用の液状おやつもあるので動物病院に相談してみましょう。

シリンジ

液体の注入に用いる注射器のようなスポイトがあると、少量水を飲ませたり、粉薬を溶いた水を飲ませるに便利です。シリンジを手で握り、親指で押す方が力を調節しやすいです。お水を入れて静かに押し出す練習をしておいてください。

薬を与えるときの注意点

できれば2人で行う

1人が猫を保定する、1人が薬を飲ませるというように役割を分担する方がうまくいきます。

身構えない

「絶対薬を飲ませよう」と気合を入れすぎたり、「飲んでくれなかったらどうしよう」と心配しすぎたりすると、猫に「いつもと違う」と警戒されてしまい逆効果です。普段と変わらない態度でいましょう。

うまくいかなくても怒らない

薬を嫌がったり吐き出したりしても、怒鳴ったり、叩いたりしないでください。大騒ぎするのもやめましょう。「いやなこと」の印象が強くなり、今後薬を飲んでくれなくなる可能性もあります。飼い主さんとの信頼関係も崩れてしまうかもしれません。

薬の飲ませ方

錠剤やカプセル

フードにくるむ
猫の好きなウエットフードでくるんで与えてみてください。ドライフードをふやかしたなかに埋め込んでもいいでしょう。

錠剤はピルカッターなどで細かく砕くとくるみやすく、飲みやすくなります。しかし砕くと苦味がでる薬もあるので、動物病院であらかじめ確認しておきましょう。

カプセルは胃や腸で溶けることを計算して処方されることがあります。カプセルを開けて、勝手に中身を出さないでください。

投薬専用おやつを使う
薬を入れる穴があいている、投薬専用のおやつを使うのもいい方法です。わざわざウエットフードに埋め込む手間も省けますし、猫の好きなチキン味や魚味がついているので飲ませやすいでしょう。投薬専用の液状おやつもおすすめです。どちらも動物病院に販売されているので、相談してみてください。

そのまま飲ませる
食欲不振でおやつやフードの効果がない場合は、そのままお薬を飲ませましょう。
まずは利き腕でない方の手で猫の頬骨を保定し、斜め上を向かせます。このときギュッと力を入れてつかまないように注意してください。

上を向くとそのまま猫は口を開けてくれるので、利き手で喉の奥に薬を入れます。薬を投げ込まないように注意してください。

そっと顔を戻しながら喉をやさしくなでて、飲み込むのを確認します。猫が鼻をなめたら、飲み込んだと考えていいでしょう。鼻をなめない場合は、ウエットフードなどを少しだけ鼻に塗ってみてください。なめると同時に薬も飲みこんでくれます。

あとでお水を飲ませる
「薬を飲み込んだら終わり」ではなく、小さじ一杯(約5ml)程度のお水を飲ませてあげましょう。薬が喉や食道に張り付いていることがあるのと、胃に薬が届くまで時間がかかるためです。シリンジで、犬歯(一番尖った大きな歯)の後ろにあるすきまから少しずつ入れてあげます。

粉薬の飲ませ方

こぼさないように気を付けて取り扱ってください。

粉薬はお水や液体おやつに溶く
粉薬をそのまま猫のほっぺたの内側に入れ、外側から軽く指でもみこみ唾液と混ぜて飲ませる方法がシンプルですが、これはなかなか大変です。

粉薬は少量のお水に溶き、シリンジを使って服用させる方法がおすすめです。ただし溶く水の量が多いと、猫が飲み切れない可能性があるので注意が必要です。お水を飲ませる場合と同様、勢いよくシリンジを押し出さないように気を付けてください。

苦味がない粉薬なら、ウエットフードや液状タイプのおやつに混ぜてもいいでしょう。苦味があると、味の変化に気付いてしまう可能性があるので気を付けてください。また猫がお腹いっぱいだと、食べきれずに残してしまうかもしれません。

食後に服用という指示がない限り、空腹時を狙うと薬ごと食べきってくれる可能性が高くなります。もし食後に飲ませなくてはいけない場合は、フードの量をちょっと少なめに調整してください。

液体の薬の飲ませ方

お水やお水に粉薬を溶いたときと同様に、犬歯の後ろにあるすき間から少しずつ飲ませます。シリンジで飲ませるときは、猫の顔を心もち上に向かせると飲ませやすくなりますし、猫も飲みやすいようです。

うまくいかないときは動物病院に相談を

猫によってどうしても薬を飲んでくれず、暴れまわったり、パニックになったりすることもあります。飼い主さんも指を噛まれる危険があるので、無理やり押さえつけるのはやめましょう。

まずは動物病院に早めに相談することが大切です。他の薬に変えてもらったり、うまく飲ませる方法を教えてもらいましょう。

 

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愛犬の早食いが心配。改善して落ち着いて食べる子にしたい

愛犬の早食いが心配。改善して落ち着いて食べる子にしたい

目次
  1. 早食いは犬の習性
  2. それでも改善したい「早食いのリスク」
  3. 食事の回数や与え方を見直して改善を
  4. 食事環境を改善する
  5. こんなときは動物病院へ!
  6. まとめ

愛犬の早食い、気になりませんか?フードを丸のみして勢いよく食べてしまったり、そのまま吐き戻したりすると心配になりますよね。

早食いは満腹感を得にくいため食べすぎを招きやすく、肥満の原因になることがあります。また勢いよく食べたあとお水をたくさん飲むことで、犬種や状況によっては胃拡張や胃捻転の原因にもなることも。愛犬の健康のために、早食いを改善、予防する方法を解説します。

早食いは犬の習性

ろくに噛まずに丸のみしているのはお行儀が悪いのではなく、犬のもともとの習性といえるでしょう。犬の先祖、オオカミは群れで暮らす動物で、群れのチームワークで大きな獲物を狩って食べていました。

そこでのんびり食べていると、自分の食べる分はなくなってしまいます。しかも次に獲物を仕留められるのはいつのことかわかりません。そのこともあり、ガツガツと食べる習性が今も残っていると考えられています。

それでも改善したい「早食いのリスク」

もちろん習性だから改善しなくていいというわけではありません。早食いにはさまざまなリスクがあります。

肥満になりやすい

あっという間に平らげてしまうので、満腹感が得られません。犬は切ない目で「もっと欲しい」と飼い主さんに訴えるでしょう。すると飼い主さんも「足りなかったのかな」とフードを追加してしまうかもしれません。こういったことが続くと、食べすぎによる肥満を招いてしまいます。

吐いてしまう

早食いした直後はフードをそのまま吐くこともあるのですが、これは嘔吐ではなく「吐出」で、吐き出したあとも元気であれば多くは心配がありません。しかし頻度が高いと栄養が摂りにくくなりますし、胃に負担がかかってしまいます。

胃拡張や胃捻転の危険

ドライフードを勢いよくかき込むとき、空気も一緒に飲み込んでいます。その後大量に水を飲むと、胃の中は大量の空気と水分がたまり胃拡張になる可能性があります。

胃拡張になって膨らんだ胃は回転しやすい状態になり、胃捻転を起こすリスクが高まり大変危険です。胃捻転の原因は不明ですが、早食いも関連していると考えられています。特に満腹直後の激しい運動はリスクが高まると言われています。

喉に詰まる

あまりにも急いで食べすぎることで、喉に詰まってしまう危険もあります。飲み込む力が弱い高齢犬や子犬は注意が必要です。

食事の回数や与え方を見直して改善を

食事回数と量を確認

1日1回の食事の場合ではお腹が空きすぎてしまいます。1日2回に回数をふやしましょう。子犬は、1日3~4回に分けます。フードの量が少なすぎないか、パッケージに書かれている給与量もチェックしておきましょう。

お皿を変える・おもちゃを使う

食べるのに時間がかかる食器に変えてみましょう。早食いを防ぐ、溝が付いたお皿が販売されています。またわざわざお皿を買わなくても、トレーなどにフードをばらまくだけでも早食いが予防できるでしょう。

犬が鼻や前脚を使って転がすことでフードが出てくる「知育おもちゃ」を与えるのもおすすめです。フードを詰めることができるコングは、あちこちに転がるので早食いも予防できるだけでなく。犬の退屈も解消してくれます。

おもちゃを複数用意して部屋のあちこちに置くと、宝探しゲームにもなります。注意したいのはおもちゃのサイズ。小さすぎると、飲み込んでしまう恐れがあります。必ず愛犬の身体のサイズに合ったものを与えましょう。

ドライフードをふやかす

早食いで満腹感がない愛犬には、ドライフードをふやかしてあげましょう。水分を吸ったドライフードを食べると満腹感が得やすく、早食いと食べすぎを改善することができます。ふやかすことで、ドライフードを食べたあとの水のがぶ飲みも予防できます。

また水分をあまり摂らない高齢犬の脱水も改善できるでしょう。ふやかしたフードは傷むのが早いので、食べ残しはすぐに片付けてください。

食事環境を改善する

他の犬と一斉に食べると、競争心が出てきてガツガツと食べがちです。早く食べた子が他の子のフードを食べたがるなど、トラブルのもとになることも。

みんなで食べている姿を見ている分にはかわいいのですが、食事環境としてはあまりよくありません。

多頭飼いや猫など他の動物がいる場合、違う部屋で与えるか、それぞれのクレートやケージの中で食べさせるなど別々のところで落ち着いて食べさせるようにします。

飼い主さんや小さなお子さんの存在が気になる犬もいます。そばでじっと見ているだけでガツガツ勢いよく食べてしまうので、ちょっと離れた場所で見守ってあげましょう。

こんなときは動物病院へ!

早食いのあと次のような症状が見られたら急いで動物病院を受診しましょう。

●よだれをたくさん流す
●ソワソワ落ち着きがなくなる
●お腹が膨れる
●呼吸が荒い
●吐きたがるが何も出てこない

また早食いが改善されたのにもかかわらず、吐く、元気がなくなる場合も受診してください。

まとめ

犬の早食いは肥満になりやすいだけでなく、喉が詰まったり胃捻転なども引き起こす原因になる可能性があります。食事の回数を2回にする、お皿や与え方を変える、多頭飼いは別々に食べさせるなど環境を見直してゆっくり食べられるように改善していきましょう。

 

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