2022年11月25日

【犬を危険やトラブルから守る】おすすめのしつけや慣れておくといいことを紹介

目次
  1. 基本の「おすわり」は犬を落ち着かせる
  2. 「まて」で飛び出し防止
  3. 「おいで」で保護される可能性が高まる
  4. 「交換ゲーム」で誤飲・誤食予防
  5. クレートに慣れさせる
  6. 靴を履くのに慣れておく
  7. ドライフードやウエットフードどちらも慣れておく
  8. まとめ

 

「おすわり」や「まて」などの基本のしつけが、犬を危険やトラブルから守ってくれます。例えば「おすわり」はシンプルですが、興奮した犬が落ち着く効果があるのです。またクレートに普段から慣れておくと、入院や災害時に役立ちます。

今回はいざというときに役立つしつけや慣れておくといいことについて解説します。

 

基本の「おすわり」は犬を落ち着かせる

興奮した犬は、「おすわり」の号令で落ち着いてきます。たとえば公園で他の犬に会って興奮した、遊んでいるうちに唸るようになったときは「おすわり」でいったん休憩。犬はだんだん落ち着いてくるでしょう。大地震など災害発生時も、興奮状態の犬をおすわりで鎮められるようになります。

 

「おすわり」は基本中の基本のしつけです。愛犬も覚えやすく、飼い主さんも教えやすいですよね。これから教えたい方は、おやつやフードを用意して次の方法で試してみてください。おやつやフードは、手に握って隠れる程度の大きさが適切です。

 

  1. 途中でどこかに行かないよう、犬にはリードを着けておく
  2. おやつを犬に見えないように手に握って持ち、そのまま犬の鼻先に持っていく
  3. 犬が興味を持ったら、おやつを持った手をあげていく
  4. 犬は、顔を上げて手をみるので自然におすわりをする
  5. できたらおやつを与えてほめる

 

ここまでできたら次のステップにいきます。

  1. 握った手に興味を持たせるときに「おすわり」と号令をかける
  2. 握った手を、あげていく
  3. おすわりができたら、しっかりほめる

 

毎回おやつを与えていると、おやつがないとおすわりしなくなってしまいます。おやつなしでも練習しましょう。ごほうびは、「いいこ」などのほめ言葉で十分です。おすわりのあとに散歩に行く、遊ぶなどもごほうびになります。うまくいかないときは、ドッグトレーナーなどに相談してみましょう。

 

「まて」で飛び出し防止

「まて」は犬を呼び止める役割があります。うっかり開けてしまったドアから出そうになったとき、散歩中にリードがはずれてしまったときなどに役立つでしょう。災害時の避難中、はぐれそうになったときにも「まて」が効果的です。

 

「まて」の教え方は次のとおりです。

  1. おすわりをさせる
  2. 「まて」と声をかけて、犬から離れる
  3. 犬が座って待っていられたらほめる

 

ほめるときは、「いいこ」とたっぷりほめてあげましょう。ごほうびは、おやつでもおもちゃでもかまいません。

普段、おやつやフードを食べる前、おもちゃで遊ぶ前も「まて」と声をかけるといいでしょう。

 

「おいで」で保護される可能性が高まる

犬を呼ぶときは名前を呼ぶ飼い主さんが多いでしょう。しかし「おいで」で来るようにしつけておくと、迷子になったときに保護されやすくなります。

 

迷子の犬を保護しようとする人は、「おいで」と犬を呼ぶはずです。迷子札を付けていても、近づいて首輪を触らないと読めないため、なかなか見てもらえないでしょう。だからこそ「おいで」は大切なのです。

 

「おいで」で来るようになると、災害ではぐれた場合も、ボランティアや動物レスキューの方に保護される可能性が高まります。

 

「おいで」を日頃から練習しておきましょう。飼い主さんのお友達などに、おいでの練習に参加してもらうのもおすすめです。

 

「交換ゲーム」で誤飲・誤食予防

「ちょうだい」で犬が口に咥えているものを離せるようにしておくと、誤飲誤食の予防ができます。家で靴下を丸呑みしようとしている、散歩中に落ちている食べ物を食べようとしているなどの緊急時に有効です。

 

ここで「ダメ!」と一方的に取り上げようとすると「これは魅力的なものだ」と犬はますます執着して飲み込んでしまいます。

 

おやつなど他の魅力的なものと犬が咥えているおもちゃなどを、ときどき「ちょうだい」で交換する練習をしておきましょう。

 

散歩中などの拾い食いに備え、ポーチにはいつもおやつを入れておくといいですね。

 

クレートに慣れさせる

クレートに慣れておくと、日常生活から入院、災害などの緊急時にも大変役に立ちます。落ち着ける自分のスペースにもなるので、ぜひ慣れさせておきましょう。

 

来客中も静かに落ち着いて過ごせるようになります。ドライブなどの移動でも固定したクレートにいれておくと、事故のときも飛び出す危険が減るのです。

 

入院や災害時の避難所ではほとんどの場合、ケージに入ります。クレートに慣れて置けばストレスもかなり減らせるでしょう。

 

中でおいしいおやつを食べさせるなど、「クレートは楽しい場所」と教えます。罰として閉じ込める場所にはしないでください。

 

靴を履くのに慣れておく

靴を履くと、災害が起きて避難する際に肉球のケガ予防ができます。抱っこなどが困難な中・大型犬は、歩いて避難するためケガのリスクが高いのです。災害時は、ガラス片などが道路に散乱しているケースもあるので、靴を履いていれば安心して歩けます。

 

大雨や雪の日、真夏の散歩でも、犬の足を保護できるのもメリットです。いざというときにいきなり履かせるのは困難なので、日頃から練習しておきましょう。

 

ドライフードやウエットフードどちらも慣れておく

ドライフードとウエットフードどちらにも慣れておくと、普段食べ慣れないものが提供される入院や災害時にも安心です。

 

「いつも手作り食」「ドライフードは食べない」「ウエットフードは食べたことがない」など愛犬の食事は、さまざまだと思います。しかし、入院すれば毎食手作り食を与えるわけにはいきません。緊急時はドライフードしか提供されない場合もあります。

 

ウエットフードは、開封前の保存期間が長いので非常時のストックにおすすめです。水分補給もできるので、今のうちに慣れさせておきましょう。

 

新しいフードを与える際は、お腹を壊さないように時間をかけて変更してくださいね。

 

まとめ

散歩時での他の犬とのトラブル、家での誤飲誤食など、トラブルはいつ起こるかわかりません。また体調不良や災害も、突然やってくるものです。

 

非常時に少しでも危険や負担を減らすために、日頃からおすわりなど基本のしつけはしっかり教えておきましょう。クレートや靴を履くのに慣れておくのも有効です。ドライフードとウエットフードに慣れておくと、どのようなフードも食べられるようになるでしょう。

 

もちろん日頃の生活にもメリットが多いので、ぜひ取り入れてくださいね。

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