2022年12月

猫の爪切りってなんで必要なの?慣れさせるコツや注意点を解説

目次

1.爪切りが必要な理由

2.猫と飼い主さんのケガ予防

3.猫ひっかき病の予防

4.家の中をボロボロにしないために

5.道具を用意しておく

6.頻度は月に一度を目安

7.爪切りの手順

8.爪切りの注意点

9.まとめ

 

爪切りが苦手な愛猫に困っていませんか?抱っこすると逃げたり、爪切りの途中で暴れたりするなど大変な思いをしている飼い主さんもいると思います。

 

しかし猫の爪切りは、猫にとっても飼い主さんにとっても大切なケア。爪が伸びたままでは、猫も飼い主さんもケガをする恐れがあるのです。かといって押さえつけて切るのも危険ですよね。

 

そこで今回は、猫の爪切りの必要性やコツ、注意点について解説します。

 

爪切りが必要な理由

猫の爪は「玉ねぎ」のように、層になっているという特徴があります。爪をとぐと、外側がはがれて新しい爪が出てくるのです。新しい爪は鋭くとがっていて、木に登ったりネズミなど獲物を捕ったりするのに役立ちます。

 

しかし室内で飼っている猫の場合は、木登りも狩りもしません。そのため、鋭い爪を切らずに放置すると、猫や飼い主さんがケガをする危険性が高まります。「猫ひっかき病」という感染症を予防するためにも爪切りは欠かせないのです。

 

猫と飼い主さんのケガ予防

猫の爪がカーテンやソファ、カーペットなど布製品に引っ掛かると、根元から折れてしまう恐れがあります。多頭飼いの場合、猫同士がじゃれついてお互いにケガをする可能性もあるのです。

 

ひっかかれると飼い主さんもケガをしてしまいます。猫にひっかくつもりがないとしても、何かのはずみで爪が当たってケガをする恐れもあるのです。

 

猫ひっかき病の予防

 

「猫ひっかき病」は、猫にひっかかれた傷から菌が入ってリンパ節が腫れる感染症です。特に「ネコノミ」に寄生されている猫に引っ掛かれると、感染の危険性が高まります。

 

症状は、頭痛や発熱、喉の痛み、倦怠感、食欲不振などです。あまり症状が出ない人もいますが、免疫力が低い方や小さなお子さんやお年寄りにとっては危険です。

 

家の中をボロボロにしないために

爪でカーテンやソファ、家具などがボロボロになってしまいます。賃貸住宅の方は、柱などに傷が付くと大変です。飼い主さんの洋服も、ほころびが出てしまいます。

 

爪切りの手順と注意点

爪を切ろうと、いきなり猫をわしづかみにしたり拘束したりするのは逆効果。まずは準備をしましょう。

 

道具を用意しておく

・爪切り

ハサミタイプは爪切りビギナーも切りやすいでしょう。やわらかい子猫の爪にも適しています。ただし、均等に力が伝わらず爪が割れてしまう恐れがあるので注意が必要です。

 

ニッパータイプは、工具のニッパーのように使えて切りやすいでしょう。力をこめなくてもきれいにカットできます。爪が太いシニアの猫に向いています。

 

ギロチンタイプは、スパッと切れるので大人の猫におすすめ。使い方がよくわからない方は、動物病院で教わると安心です。

 

・猫が好きなおやつ

おやつを少しずつ与えながら、爪を切るとうまくいきます。少しずつなめて食べられる、ペースト状のおやつがおすすめです。

 

・バスタオルなど体をくるむもの

猫は体をすっぽりくるまれると安心します。洗濯ネットでもかまいません。

 

頻度は月に一度を目安

だいたい月に一度切るようにします。ただしシニアの猫は、巻き爪になって肉球に傷がつきやすいので2週間に一度は切ってあげましょう。

 

爪切りの手順

1.猫をくるんで安心させる

バスタオルなどでくるんで落ち着かせます。無理やり抱きしめたりしないようにしましょう。「1人が抱っこ、もう1人が爪切り」のように2人でやると、作業しやすくなります。

 

  1. 外側の爪から少しずつ切る

人でいうと「小指」にあたる、外側から少しずつ切っていきます。切るときは、肉球をそっと押すと爪が出て切りやすくなります。

 

3.尖ったところだけ切る

尖った部分を切ります。深く切ってしまうと、血管を切ってしまう恐れがあるので注意しましょう。

 

4.余裕があればやすりをかける

猫と飼い主さんに余裕があれば、切った爪の先にやすりをかけましょう。

 

爪切りの注意点

猫が一度嫌な思いをすると、二度と爪切りができなくなるケースもあります。次の点に注意してください。

 

・一度にすべて切ろうと思わない

全部の爪を切る必要はありません。今日は1本だけ切れたでもOKとしましょう。少しずつ日をずらして切っていけばいいのです。

 

・作業のたびに少しずつおやつを与える

爪切りだけでなく、「抱っこをする」「肉球を押す」など作業のたびにおやつを与えます。

 

・大声で褒めない・騒がない

猫は大きな声を嫌がります。犬と異なり、大げさに褒めるのは逆効果。静かに淡々と進めましょう。いうことを聞かないからといって、叱るのもNGです。

 

・猫の様子を観察しながら切る

しっぽをパタパタ、耳を寝かせるなどは「もう爪切りは嫌」のサイン。おやつに興味をなくした際も、嫌になってきています。爪切りが途中でもそこでストップしてください。

 

どうしてもできないとき

バスタオルにくるんでも、おやつを与えても、猫が嫌がってどうしてもうまくできない場合もあります。暴れて猫や飼い主さんがケガをしてしまうと危険です。自分で何とかしようと思うより、動物病院で切ってもらいましょう。

 

まとめ

猫の爪切りは、猫のためにも飼い主さんのためにも大切なケアです。月に一度を目安に爪切りを行いましょう。無理をしないように少しずつ切るのがコツ。おやつを利用するとうまくいきやすくなります。どうしてもうまくいかないときは、無理をせず動物病院で切ってもらいましょう。

犬が睡眠中吠えるのは夢を見ている?睡眠サイクルや睡眠時間も解説

目次

1.犬と人間の脳の構造は似ている

2.睡眠サイクル「レム睡眠」の間に夢を見る

3.レム睡眠とノンレム睡眠

4.犬が夢を見ていると考えられる状態

5.どんな夢をみたか予測してみよう

6.レム睡眠が長い

7.犬の睡眠時間

8.いつもと違うときは動物病院へ

9.まとめ

 

寝ているはずの犬が、吠えたり、足を動かしたりして驚いた飼い主さんもいるのではないでしょうか。このとき、犬は夢を見ていると考えられます。犬も人間のように夢を見るといわれているのです。

 

では、犬はどんなときに夢を見るのでしょうか?今回は犬の「眠りと夢」や睡眠時間について解説します。

 

犬と人間の脳の構造は似ている

意外ですが、犬と人の脳の構造は似ているのです。睡眠中の脳波のパターンも犬と人間ではよく似ています。そのため犬も人間と同じように夢を見ると、さまざまな研究結果から考えられているのです。

 

人間は、過去に経験した出来事に関連する夢をみています。変な夢や奇想天外な夢だとしても、何かしら過去の体験が関係しているのではないでしょうか?犬も同じように、日中の経験などに関係する夢を見ていると考えられています。

 

睡眠サイクル「レム睡眠」の間に夢を見る

睡眠サイクル「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」という言葉を聞いた経験があると思います。人間も犬も「レム睡眠」の間に夢を見ているのです。

 

レム睡眠とノンレム睡眠

レム睡眠は一言でいうと「浅い眠り」。深い眠り「ノンレム睡眠」と浅い眠り「レム睡眠」が、周期的に出現するのが「睡眠サイクル」です。犬にも同じように、この睡眠サイクルがあります。ただ、睡眠サイクルの時間や、睡眠時間そのもの長さは人間と人では異なります。

 

レム睡眠になると、体は休んでいますが脳波は活発に動いています。脳は記憶や過去の出来事を整理するなど、寝ていても忙しく活動しているのです。この時夢を見ているのですね。

 

夢を見ていると、まぶたの下で目が激しく動くのがわかります。犬の場合も、同じように目が動いているのを確認できるはずです。

 

一方、ノンレム睡眠中の脳は休息しています。ゆすってもなかなか起きない、かなり深い眠りです。ノンレム睡眠中成長ホルモンが分泌されているという特徴があります。

 

犬が夢を見ていると考えられる状態

犬が夢を見ると考えられるレム睡眠に入ると、やや不規則な呼吸になります。さらに次のような動作が見られるでしょう。

 

・吠える

うなる場合もあります。吠えても、いつものような声にならず、かすれているかもしれません。

 

・足が激しく動く

まるで走っているように、足を動かします。

 

・しっぽを振る

嬉しい出来事があったようにパタパタとしっぽを振ります。

 

・耳が動く

音を聞いているように、耳が動きます。

 

・目が動く

まぶたの下で、目がキョロキョロと動かしています。

 

どんな夢をみたか予測してみよう

愛犬がどんな夢を見ているか気になりますよね。しかし、犬には「今日どんな夢を見た?」と聞いても答えてくれません。そこでその日犬にあった出来事と犬の寝ている間の様子を結び付けて予測してみてはいかがでしょうか。

 

「散歩に出かけて他の犬に会った、遊んだ」や「ドッグランに行った」日に夢を見るかどうか観察してみるのです。

 

もしかしたら「吠えたりうなったり」は「他の犬に会った日」、「足を動かす」のは「ドッグランに行った日」など傾向がつかめるかもしれません。日記を付けておくとわかりやすいでしょう。

 

犬の睡眠サイクルや睡眠時間は?

では犬の睡眠サイクルは、人間とどう違うのでしょう?睡眠時間も犬の方が長いようです。

 

レム睡眠が長い

犬の場合、「レム睡眠80 %、ノンレム睡眠が20%」といわれています。つまり、ほとんどが浅い眠りです。これは野生のときからの名残であり、敵に襲われてもすぐに逃げられるためと考えられます。

 

人間の場合、「犬とほぼ反対でレム睡眠20%、ノンレム睡眠80%」です。ノンレム睡眠とレム睡眠は90~120分のサイクルで繰り返し現れます。

 

犬の睡眠時間

犬の睡眠時間はおよそ10~12時間程度です。なかには15時間ほど眠るワンちゃんもいます。

 

特に子犬やシニアの犬は、もっと長く眠るでしょう。ほぼ1日寝ているという子もいるかもしれません。大型犬はエネルギーの消費量が多いので、小型犬よりも長めになる傾向があります。

 

いつもと違うときは動物病院へ

夢を見ているような様子が、いつもと違う場合は動物病院を早めに受診してください。けいれんの恐れがあります。

 

けいれん発作は、次のような症状がみられます。

・体が硬直している

・激しい震えが起きる

・足が伸びて突っ張っている

・激しい呼吸の乱れ

・おしっこを漏らす

・嘔吐をする

・よだれが出る

 

多くの場合は1分程度で治まりますが、3分以上たってもおさまらない場合はただちに動物病院に連絡をして指示を仰いでください。また夢だと思っても、あまりに動きが激しいときは一度獣医師に相談するといいでしょう。スマートフォンなどを使って、動画を撮っておくと受診の参考になります。

 

大きないびきをかいている場合も受診してください。喉や気管になんらかの病気がある可能性もあります。

 

まとめ

犬も夢を見ると考えらえています。睡眠サイクルや睡眠時間は異なるものの、人間と犬の脳は構造が似ているのです。夢を見るのも、ある意味当然といえるかもしれませんね。

 

吠える、しっぽを振る、足を動かすなどの動作が見られたら、夢を見ているのでしょう。

ただし、激しい呼吸や体の硬直、突っ張るような動作はけいれんの可能性もあります。動物病院を受診してくださいね。

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