猫の熱中症にご用心!かかったときの症状や予防や対策を解説

猫の熱中症にご用心!かかったときに症状や予防や対策を解説

目次
  1. 猫の熱中症の症状とは?
  2. もし熱中症になってしまったら?
  3. 猫の熱中症を防ぐポイントと注意点
  4. 熱中症対策の注意点
  5. まとめ

気温が上昇してきたら、猫の熱中症に十分注意しましょう。猫は、砂漠原産なので暑さには基本的に強い動物です。しかし室温の高い部屋に長時間いたり、水を飲めない時間があったりすると熱中症になる可能性があります。

熱中症は命にかかわる場合もある危険な状態です。飼い主さんは、猫が熱中症にならないための対策を行いましょう。

猫の熱中症の症状とは?

暑い環境で過ごした猫に次のような様子が見られたら、熱中症になったと考えられます。

・元気がない
・ぐったりしている
・食欲がない
・よだれをたらす
・落ち着かない
・もうろうとしている
・口を開けて呼吸している

犬と異なり、猫は口を開けて呼吸をしません。口を開けて呼吸をしているときは、体調が悪いので急いで受診してください。
・口の中や舌が赤い(症状が進むと紫色になることも)
・肉球や耳などが熱い
・嘔吐や下痢をする

そのほか、飼い主さんがちょっとでも変だ、いつもと違うと思ったら必ず受診してください。

もし熱中症になってしまったら?

すぐに動物病院に連絡し、猫の様子を伝えて受診してください。動物病院に行くまでにできる処置も行いましょう。ただし獣医師から指示があった場合は、そちらに従ってください。

涼しい場所に移動する

その場にエアコンがある場合は、すぐに付けて温度を下げます。ほかに涼しい部屋があれば、移動してください。

猫の体を冷やす

タオルでくるんだ保冷剤を、首の周りや足の付け根など太い血管が走っている部位に当てて冷やします。濡れタオルで体を包み、扇風機の風を当てるのもいい方法です。動物病院に行くときは、濡れタオルなどで体を冷やしながら連れて行きます。

意識があれば水を少しずつ飲ませる

水を飲みたそうにしていれば、少しずつ水を飲ませます。ウエットフードや液状のおやつなどで水分補給をしてもいいでしょう。ただし無理やり飲ませると、誤嚥の可能性があり危険です。また、意識がない場合は飲ませないようにします。

元気になっても受診をする

応急処置で一時は元気になったとしても、体にはダメージを受けている可能性があります。あとから体調不良になる場合もあるので、必ず受診しましょう。

猫の熱中症を防ぐポイントと注意点

猫が熱中症にならないためにも必ず飼い主さんが対策を行いましょう。

猫まかせにしない

猫は、家の中の涼しくて快適な場所を探して移動しています。だからといって猫まかせにしていては危険です。お気に入りの窓辺のベッドなどはどんなに暑くても移動しない猫もいますし、移動が苦痛なシニア猫もいます。

エアコンを適切に使う

エアコンで室温を28度程度まで下げます。ただし冷気は下にたまるので、人間は快適でも猫にとっては冷えすぎの場合もあるのです。サーキュレーターなどで空気を循環させるといいでしょう。

特に留守番中にケージなどで過ごす猫は、風の当たり方やケージ内の温度に十分気を配ってください。

窓には遮光カーテン、すだれやよしずをかける

遮光カーテンはしっかり日を遮ってくれます。直射日光が窓から差し込まないように、昔ながらのすだれやよしずをかけて置くのもおすすめです。電気代の節約にもなります。

冷えるマットなども設置しておく

冷えるマットやシートを、猫のお気に入りの場所に置いてあげましょう。凍らせたペットボトルをタオルに包んで置いておくのもおすすめです。万が一、停電などでエアコンが切れても体が冷やせるように留守番させるときは必ず用意してあげましょう。

部屋のドアは締め切らない

猫が自由に部屋を行き来できるように、普段はストッパーなどを置いてドアを締め切らないようにします。エアコンがもったいないと思うかもしれませんが、猫の閉じ込めトラブルなどの予防にもなります。

飲み水を複数置く

猫が好きなときにいつでもお水が飲めるように、水飲み場を増やします。通り道においておくと、「ついでに」飲む率が高くなるでしょう。万が一こぼしても脱水にならずにすみます。こまめに取り換えて新鮮なお水を入れてください。水をあまり飲まない子には、ウエットフードを与えます。

病後の猫、シニア猫は人間が移動させる

自分から動くのがつらい病後の猫やシニア猫は、飼い主さんが定期的に移動させてあげましょう。そのときは猫の体調も確認します。具合が悪そうだったら受診してください。

熱中症対策の注意点

猫は高いところに上ったり、思いがけない場所を歩いたりするのでリモコン置き場やお風呂の残り湯には十分注意しましょう。

エアコンのリモコンは猫の届かない場所に

リモコンを猫の届く場所に置いておくと、足などでスイッチを切ってしまう可能性があります。飼い主さんの留守中や就寝中にエアコンが切れてしまうと、真夏は室温が上昇して大変危険です。エアコンのリモコンは、引き出しの中に片付けるなど徹底してください。

お風呂の残り湯は捨てる

お風呂のお湯は捨ててください。お風呂場は涼しいので、ふたに乗って涼むのを好む猫もいます。しかし、飛び乗った拍子にふたがずれるなどトラブルが起きるかもしれません。残り湯に落ちると、猫がおぼれてしまい危険です。災害対策用にためている方は、お風呂場に猫が入れないようにしましょう。

まとめ

暑い環境には比較的強い猫も熱中症になる可能性があります。もし熱中症になった場合は、濡れタオルで体を冷やすなどの処置をして急いで動物病院に連絡して受診してください。気温が上昇する日は、エアコンを適切に使って涼しい環境を作りましょう。

猫を守れるのは飼い主さんだけです。熱中症にならないように十分注意してあげてください。

 

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