猫のこと

猫が爪とぎする理由は?爪とぎ選びと置き方工夫でいたずら防止

 

猫のために爪とぎ器を用意しているのにちっとも使ってくれない、そればかりか家具や壁、ソファなどでバリバリ爪をといで困っていませんか?ちゃんと爪とぎを使ってもらうコツや爪とぎ器設置のコツなども詳しく解説します。

猫はどうして爪とぎをするの?その理由とは

猫にとって爪とぎは欠かせない行動です。「爪とぎ」という言葉から「鋭くとがらせる」と思いがちですが、実はとがらせているだけではありません。爪とぎをする理由はほかにもあります。

古い爪をはがす「お手入れ」

猫が爪をといだあとに、古い爪が落ちているのを見てびっくりしたことはありませんか?猫は自分で爪をといで管理し、古くなった爪を取り除いてお手入れをしています。落ちていた爪はすでに古くなったもの。新しい爪は、木に登ったり、獲物をしとめたりすることができるよう鋭くとがっています。

臭いと傷のマーキング

猫の前足の裏には「臭腺」があります。爪をとぐことで、自分の臭いをつけています。やたらとお気に入りのソファや椅子で爪をとぐ行為の裏には「飼い主さんの匂いがするぞ、自分の匂いをつけておこう」という理由があるのかもしれません。

臭いだけでなく、ひっかき傷をつけることもマーキングです。視覚的なマーキングは猫の縄張りの主張や飼い主さんや他の猫へのメッセージもあるようです。

ストレス解消として

イライラやストレスを感じると、猫は爪をといでストレス発散することも。爪とぎをすることで、自分自身を落ち着かせようとしています。多頭飼いなどで他の猫とケンカしたあと、爪をとぐ猫の姿を見たことがあるかもしれませんね。

伸びと同時に爪とぎ

寝起きに伸びをして、そのまま爪とぎをしていることもあります。これから活動するぞ!という気持ちの表れかもしれませんね。

飼い主さんの注目を浴びたい

飼い主さんの注目を浴びようと爪とぎをすることもあります。猫が爪とぎをするたびに「かわいくてつい見てしまう」「いい子だねと声をかける」ということを繰り返していると「爪とぎをすると飼い主さんがこちらを見てくれる、注目してくれる」と猫は学習します。

家具や壁で爪とぎをする猫には

せっかく用意した爪とぎを使わず、どうして家具や壁で爪を研いでしまうのでしょうか。爪とぎは猫の本能です。そのため爪とぎをやめさせることはできません。無理に爪とぎをさせないことは、猫の正常な行動を侵害していることにもなってしまいます。家具や壁で爪とぎをするたびに、怒ったり叩いたりすることも絶対にしないでください。

どうしても爪を研いでほしくない場所は「ツルツル」に

猫の爪とぎ防止シートを貼って、爪をとげないようにしておきます。いつも爪をといでいた場所を「ツルツル」にして爪が引っかからないようにすることがコツです。

カーテンやソファには合成フェロモンも

布類にはシートを張ることができません。猫用の合成フェロモンスプレーがあるので、スプレーしておくと効果が出る可能性があります。かかりつけの動物病院で相談してみましょう。

様々な爪とぎを複数設置する

爪とぎをする家具や壁周辺に爪とぎを複数設置します。1個ではなくいくつか用意しておきましょう。また普段猫がくつろぐ場所、部屋から部屋への移動のたびに通るドア近くの壁なども爪とぎポイントです。

市販の爪とぎには
・ダンボール
・麻縄を巻いたもの
・木でできたもの
などいくつか種類があります。猫よって好みがあるので、数種類用意してみてください。

爪とぎ設置のコツ「壁に掛ける」「床に置く」

爪とぎスタイルも猫によってさまざま。床に置いただけでは、満足しないこともあります。立って爪をとぐのが好きな猫には、壁に掛けられる爪とぎ器を用意します。体を伸ばして爪をとぎやすい高さに設定してあげましょう。

床に置いた爪とぎ器の場合、爪をとぐたびにずれてしまうと猫が嫌がります。固定して動かないようにしましょう。

爪とぎのたびに騒がない

爪をとぐたびに「ダメ!」「やめて!」など騒ぐことは、猫に「爪とぎは飼い主さんの注目を浴びる行動でもある」と学習させてしまいます。「普通の爪とぎでは静かなのに、壁で爪をとぐと飼い主さんがすっ飛んでくる」となると、やたらと壁で爪をといでしまう可能性も。ぐっとこらえて、知らんぷりをすることも大切です。爪とぎ中の猫を見るのも我慢します。

猫を観察してみよう

あちこちにいろいろなスタイルで爪とぎを設置したら、そっと猫の行動を観察してみましょう。「ダンボールタイプが好きだと思っていたのに、麻縄爪とぎの方がよく爪をとぐ」「玄関近くの爪とぎをよく使う」など思いがけないことがわかるかもしれません。

ストレスによる爪とぎに注意

いらいらして爪とぎをする猫については、原因となるストレスを解消してあげることも重要です。飼い主さんとの遊びが少なくないか、多頭飼いで他の猫にいじめられていないかなど確認してみてください。

爪とぎは爪とぎ器で思う存分やらせてあげよう

爪とぎは猫の本能なので、いつも好きな時に爪とぎができるように飼い主さんが設定してあげる必要があります。不適切な場所での爪とぎは、爪とぎ器へ移行させましょう。対策をしても治らない場合は、何かストレスが隠されているかもしれません。かかりつけの動物病院で相談しましょう。

参考文献
「猫が幸せならばそれでいい」入交眞巳著 小学館
犬と猫の問題行動の予防と対応 水越美奈監修 緑書房

 

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通院にも便利!キャリーバッグ大好き猫にしよう

 

通院にも便利!キャリーバッグ大好き猫にしよう

動物病院に愛猫を連れて行こうとキャリーバッグを出したら、どこかに隠れてしまった、入れようとしたら激しく抵抗された、ということはありませんか?猫は犬に比べて外出する機会も少ないので、いざというときに困ってしまうことがあります。通院だけでなく、自然災害など避難が必要なときのためにも、キャリーバッグが好きな猫にしましょう。

キャリーバッグの選び方

キャリーバッグは猫が家に来る時点で購入しておくことが理想ですが、あとからでも大丈夫です。プラスチック製の上下が分かれるタイプは頑丈でおすすめ。猫を出すときも、上部を取り外して出すことができます。車に乗る際も、シートベルトに固定できるタイプなら安心です。

布製でも、倒れないしっかりした自立するタイプは使いやすいでしょう。くにゃっとするタイプは、猫の出し入れに苦労することがあるので注意してください。怖いと猫はどんどん奥に行ってしまうので、天井にも出入り口が付いていると猫を出し入れしやすくなります。

ファスナータイプは猫の毛を挟んだり、すき間から猫に逃げられたりしないように注意しましょう。

キャリーバッグはいつも部屋の中に置いておく

猫は新しいものを警戒します。部屋の中に置いて慣れさせましょう。買ったばかりのキャリーバッグにいきなり猫を入れて動物病院に行くと「キャリーバッグ=動物病院=痛い・怖い・嫌い」となりかねません。そうなるとキャリーバッグを見ただけで、どこかに逃げてしまうこともあります。

キャリーバッグの中でご飯やおやつを食べさせよう

キャリーバッグを好きにさせるには、猫が好きなことをキャリーバッグの中ですること。好きな敷物を入れておきましょう。また普段のご飯はキャリーバッグの中で食べさせます。猫の好きなおやつも、キャリーバッグの中で与えるようにすると「いい印象」を持ってくれます。他の場所でおやつを与えないよう、家族間で徹底しておくほうがいいでしょう。

慣れてきたらお出かけしてみよう

いよいよキャリーバッグに猫を入れてお出かけしてみましょう。いきなり遠出せず、近所を回るくらいにしておきます。

逃げられないように、扉をしっかりしめる

お出かけのときに猫が逃げては大変です。扉はしっかり閉めて確認してください。

キャリーバッグを覆うカバーや布も用意

猫は外が見えない方が落ち着きます。特に子猫はカバーで覆ってあげると安心するでしょう。夏場は中が暑くなりすぎないように注意してくださいね。

中をのぞいたり叩いたりしない

猫が中でおとなしくしているとどうしても「どうしているかな」とのぞきたくなるもの。またにゃーにゃー鳴くと「静かに!」とコンコンとキャリーバッグを叩きたくなるかもしれません。

しかし慣れない場所で、猫は不安を抱いています。余計怖がってしまうので、カバーで覆ったまま知らんぷりすることが重要です。たとえ途中で会った人に「猫を見せてください」と言われても断りましょう。

褒めたり応援したりもしない

「キャリーバッグに入って本当にいい子だね!!」「頑張れ!もう少しでお家だよ!」などの声掛けは、よけい不安を増すことになりかねません。そっとしておくことが大切です。

移動時はトイレシーツを敷いて、替えも持っておく

キャリーバッグの中で、おもらししてしまうこともよくあります。必ず中にはトイレシーツを敷いておきましょう。替えも必要です。また汚れたトイレシーツを入れるゴミ袋も忘れずに持っておいてください。

何もせず帰る

出かけたら何もせずにそのまま家に戻ります。キャリーバッグに入れられても怖いことがなく、家に戻れることを猫にわかってもらいます。そして何事もなかったように家の中にキャリーバッグを置いておきます。餌を食べるのはキャリーバッグの中というのも継続しましょう。

動物病院に協力してもらう

慣れたとしても、キャリーバッグで移動して動物病院で診察を受けると今までの苦労が水の泡になることも。動物病院で痛い処置をした、大きな犬に吠えられた、知らない人に声をかけられたなどでキャリーバッグに嫌な印象を持ってしまうことがあります。

これを避けるために、時々動物病院に行って何もせずおやつだけ食べさせたり、診察中も差支えなければおやつを与えたりしましょう。とっておきのおやつを用意しておくと効果的です。もちろん勝手な判断で行わず、あらかじめ動物病院で相談してからにしてくださいね。

猫が安心する「合成フェロモン」を使う

猫が安心する合成フェロモンが販売されています。不安を抱きやすい猫には、キャリーバッグのなかにあらかじめ撒いておくのも効果的です。スプレーしたら、しっかり乾いたのを確認して猫を入れてください。使い方がわからない場合は、動物病院で相談しましょう。

キャリーバッグに慣れさせるといいこといっぱい

キャリーバッグに入るといいことがある、と覚えさせることがポイント。「動物病院に行っても、何もしないこともあるし好きなおやつも食べられる」と覚えてくれれば成功です。キャリーバッグが苦手になったとしても、餌やおやつでまた好きになってくれることもあります。フェロモン剤なども上手に使って、焦らずにキャリーバッグ好き猫にしていきましょう。

 

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夜中の運動会、朝の大騒ぎ。ちょっと困った猫の行動には意味がある!

夜中の運動会、朝の大騒ぎ。ちょっと困った猫の行動には意味がある!

愛猫のちょっと困った行動、ありませんか?夜中に大運動会、朝は顔を引っかいて起こしに来る、大切な壁でバリバリ爪とぎ…かわいいけれどちょっと困る猫の行動には原因があります。今回は猫のちょっと困った行動の原因と対策について解説します。

夜中に開催される猫の運動会の原因とは?

夜中に繰り広げられる猫の大運動会で、寝不足になっていませんか?猫は夜行性だから仕方ない、とあきらめがちです。しかし猫は完全な夜行性動物ではありません。獲物が活動的になる、夜明けと夕暮れに活動的になる動物です。

夜中に遊んだり運動会をしたりする猫は、昼夜逆転している可能性があります。昼間飼い主さんも家族も仕事や学校で不在、となるとどうしても退屈になりがちです。そのため昼間は寝て過ごし、夜になると目が覚めることになります。

昼間たくさん遊ばせることで、夜の運動会を減らすことができます。なるべく猫と遊ぶ時間をとってみてください。昼間外出してしまうお家では、次のような対策をとってみてください。

フード探しゲーム

猫はハンター。フード探しはテンションがあがります。空いたペットボトルに穴をあけ、転がすとフードが出て来るおもちゃを数個作ってみましょう。おもちゃにフードを入れたら、部屋のあちこちに置いて出かけます。

留守番中はフードを探すのに夢中になって、寝ている時間も少なくなります。酸化防止のためにも、帰宅したら落ちたフードや食べ残しフードを片付けてください。

キャットタワーなどで外を眺められるように

窓辺にキャットタワーを置いて、留守中は外を眺められるようにしておくと退屈が紛れます。猫が昇り降りしても倒れない、しっかりしたものを置いてあげましょう。出窓があれば、そこにくつろぎスペースを作ってあげるのもおすすめです。

安全なおもちゃを置いておく

猫の好きなおもちゃを置いておきます。後ろ足でキックして遊ぶぬいぐるみなどがおすすめです。いつも同じでは飽きてしまうので、ローテーションでおもちゃを変えてあげましょう。ただし小さなおもちゃ、紐がついたおもちゃなど、誤飲や首に絡まる危険があるおもちゃは置かないでくださいね。

猫用DVDを用意しておく

猫が観るためのDVDが販売されています。普段からテレビに反応する猫なら、喜んで観る可能性があります。買うのはちょっと…という方はまずYouTubeにアップされている猫用の動画で試してみてはいかがでしょうか。猫が前足でテレビやパソコンを触る可能性もあるので、しっかり固定して出かけてください。

朝大騒ぎして起こされる

大声でにゃあにゃあ鳴く、飼い主さんの顔を引っかきにくる、大切な家具の上に乗って騒ぐなどで朝しぶしぶ起きる方もいらっしゃると思います。夜の運動会と朝の猫の行動で寝不足になっている飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。

猫はどうすれば飼い主さんが起きるか、さまざまなことを試しながら学習しています。起こすときだけでなく自分に注目してほしいときにも、作業中のパソコンに乗ったり、読んでいる新聞紙の上で寝そべったりして反応を伺っています。

一番いいのは、反応しないこと。ひたすら無視をする方法です。とはいえ、顔を引っかかれたら飛び起きないわけにはいきませんよね。次のような対策をしてみましょう。

お腹がすく猫に

ご飯が食べたくて起こしに来る猫は結構います。早朝に起こされないよう、ご飯を用意しておきましょう。おすすめはタイマー式の給餌器。わざわざ起きなくてもフードを与えることができます。

トイレを掃除してくれという猫に

夜中に排泄して汚れたトイレ。いちいち起きて掃除するのは大変です。朝もきれいなトイレが使えるように、複数用意しておきましょう。複数あれば留守番中も安心です。

壁で爪とぎ!困ってしまう

ちらちらこちらを見ながら壁や家具で爪とぎ。困ってしまいますよね。せっかく爪とぎを用意しても、使わないこともあります。壁や家具での爪とぎには次のような対策をとってみましょう。

爪とぎの種類を変える

段ボールや麻紐を巻いたものなど、爪とぎにはいろいろな種類があります。いくつか用意をして好みを探ってみましょう。爪をとぐたびに動くのがいやな猫もいるので、動きにくいタイプを使うか固定してみてください。

壁に爪とぎを設置

立ち上がって壁で爪を研ぐときは、体を伸ばしながら爪を研ぐのが好きなのかもしれません。猫が立ち上がって爪をとげるように、高さを付けて壁に設置してみましょう。爪とぎをされたくない場所には、猫の嫌いな匂いのスプレーを付けたり、爪とぎ防止のシールを貼ったりして予防します。

葛藤やストレスなら原因を探る

なんらかのストレスを感じているため、爪をといでいることもあります。ストレスの原因を探ってみましょう。猫が増えた、犬を飼いだした、模様替えをしたなども猫にとってはストレスになりやすいものです。意外なところでは、外から聞こえる近所の犬の鳴き声が原因になることも。どうしてもわからないときは、かかりつけの動物病院に相談してみましょう。

困ったことをしても叱らないで

猫を叱ったり怒鳴ったりしないようにしましょう。猫にはなぜ叱られているかわかりません。また叱られることで、恐怖を抱くこともあります。まずは困った行動の原因を探りましょう。

昼間たくさん遊べるようにする、フードを早朝に食べられるようにするなど対策をとってみてください。なかなか改善されない、エスカレートするという場合は、かかりつけの動物病院で相談してくださいね。

 

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猫のトイレお悩み解決!快適トイレで猫も飼い主さんもすっきり

猫のトイレお悩み解決!快適トイレで猫も飼い主さんもすっきり

お家のトイレ、愛猫は本当に気に入っていますか?ときどき粗相をする、排泄のあと砂もかけずにトイレを飛び出す…もしこんな行動が見られたらトイレや周囲の環境に不満があるかもしれません。この機会に猫のトイレを見直してみましょう。トラブルのなかった猫も、快適トイレに喜んでくれますよ。

猫がトイレを気に入っているときは

猫はトイレが気に入っていると、滞在時間が長めになります。きれいに掃除されたトイレに入ると、砂の匂いを丹念に嗅ぎます。ゆっくりと回っては砂をかくことも。そして排泄したらまたていねいに砂をかいて、しっかり排泄物を隠したら悠然とした態度で出てきます。

お家の猫のトイレでの様子、観察してみてください。あまり見つめていると途中でやめてしまうこともあるので、さりげなく観察しましょう。

まめにお掃除していますか?

猫はとてもきれい好き。トイレ掃除がちゃんとできていないと、我慢したり粗相してしまうこともあります。排泄物はなるべく早く取り除いて掃除をしましょう。臭いがこもらないようにすることも大切です。

システムトイレは下に敷くシートの取り替えも1週間に1度程度ですみ、臭いもこもりにくいので忙しい飼い主さんにおすすめです。

トイレがあまりに汚れたら、ざっと丸洗いしてあげましょう。ただ猫の排泄物の匂いがすっかり消えてしまうと猫が戸惑うので注意してください。

トイレの大きさをチェック

猫がトイレのふちに足を乗せて排泄していると、砂に足を乗せたくないきれい好きな子と思いがちです。実はトイレが小さすぎる可能性があります。トイレが小さいと、猫は中でゆったりと回ることができません。猫は寝床などは狭い場所が好きでも、トイレは広めを好みます。

猫のトイレの大きさは猫の体長の1.5倍程度が適切といわれています。大きめの猫には、プラスチックの衣装ケースなどをトイレにするのもおすすめです。

屋根付きトイレから顔を出していたら要注意

屋根付きトイレは匂いが外に漏れにくく、砂も飛び散りにくいので飼い主さんは快適です。顔を出してトイレを使う猫の様子もかわいいですよね。しかし顔を出しているときは、屋根付きトイレの圧迫感や、中にこもった臭いを嫌がっている可能性が高いです。

おそらく排泄のあとも、ろくに砂をかけず飛び出してきているのではないでしょうか。顔を出して排泄している場合は、屋根を外してみてください。または一回り大きなトイレにしてもいいでしょう。砂の飛び散りが気になる方は、入り口以外の壁が高めになっているトイレを使ってみてください。

トイレの数はもう1つ欲しい

1匹ならトイレは1個というパターンが多いと思います。しかしもう1つ用意しておくと、飼い主さんの睡眠中や留守中にトイレが汚れても安心です。多頭飼いの場合も猫1匹に対して、最低でも1個トイレが使えるようにします。予備を2,3個用意しておくといいでしょう。2階建て以上のお家では、階ごとにトイレがあると猫にとっても便利です。

猫砂は気に入っているでしょうか

猫は猫砂にこだわりを持つ子が多くいます。一般的には粒が細かくて重みのある猫砂に人気があるといわれていますが、好みは本当にバラバラです。鉱物系、木のチップ、おから、紙タイプなどたくさんの種類が販売されているので、お気に入りを探ってみましょう。

同じタイプのトイレ2,3個に種類の異なる猫砂を入れて様子をみます。一番使う猫砂が、その猫のお気に入りです。多頭飼いで猫それぞれの好みが異なれば、トイレがうまく使い分けられるので管理も楽になります。

トイレ、遠くありませんか?

臭いがするからイヤ、と猫のトイレを家の隅に置いていると猫の生活圏から遠くなっていることがあります。あまりに遠いと猫もトイレに行くのがおっくうになり、我慢してしまうことも。膀胱炎などの病気につながることもあるので、トイレは猫の生活圏に近づけてあげましょう。ただ食事をするところに近いのは嫌がるので注意が必要です。

トイレの場所は適切ですか?

掃除や片づけがしやすい洗面所は換気扇が付いていることも多く、猫のトイレを置きたくなります。しかし洗面所に洗濯機や乾燥機があると気になるのが音と振動です。排泄している最中、洗濯機の音と振動に猫が驚いてしまい、トイレを使わなくなることもあります。ドライヤーの音が苦手な猫も多いので、注意しましょう。

テレビの音や楽器の音が響く部屋も、騒々しくてゆっくり排泄することができません。静かなリビングの片隅や人がバタバタ行き来しない廊下など、落ち着ける場所を探してあげましょう。

また多頭飼いの場合は、猫同士の関係がトイレに影響することがあります。トイレへの通り道に強い猫がいるため弱い猫が好きなトイレを使えない、などです。猫同士の上下関係を見極めて、トイレを置く場所を考えてあげましょう。

度重なる粗相は受診を

トイレを見直したのに粗相が続く、やたらとトイレに行くけれど長居はしない、おしっこが出ていない、トイレで鳴く、などの行動が見られた場合は、膀胱炎などの病気やストレスがある可能性があります。早めにかかりつけの動物病院を受診しましょう。

 

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猫の快適トイレとは?猫も飼い主さんも大満足のトイレを目指そう

猫の快適トイレとは?猫も飼い主さんも大満足のトイレを目指そう

猫は飼い主さんが思っている以上に、トイレについてこだわりを持ちます。何より優先するのは清潔さ。他にもトイレの大きさや置き場所、トイレ砂など再確認して、猫はもちろん飼い主さんも満足できる、快適トイレにしましょう。

猫のトイレ、お気に入り度をチェックする方法

猫がトイレを気に入っているときは、ゆったりと排泄します。トイレ砂の匂いを存分にチェックしたら、排泄。排泄物をていねいに埋めて満足したら、静かにトイレを離れます。飼い主さんに、トイレ終わったよと教えてくれる猫もいます。今のまま、清潔を保ってあげましょう。

その反対に排泄前はほとんど匂いもかがず、排泄のあとはろくに片づけないで急いでどこかに行ってしまう、ドーム付きトイレから顔を出して排泄している、トイレの周りで鳴いて飼い主さんに抗議をする、という場合はトイレに不満があることがあります。トイレ環境を、すぐに見直してみましょう。

こまめなお掃除を欠かさない

猫はとてもきれい好き。しかも嗅覚は人間の数万倍ですから、ちょっとでも汚れていれば臭いが気になって仕方ないはずです。トイレが汚れたままだと猫は排泄を我慢したり、わざと粗相をしたりすることもあります。

排泄物はすぐに片づけ、周囲の汚れもしっかり拭き取っておきましょう。ただし捨てる前に、健康管理のための排泄物チェックは欠かさないようにしてください。

猫のトイレの大きさは体長の1.5倍

トイレのふちに足を乗せて器用に排泄しているときは、砂が気に入らないのではなく、トイレが小さすぎる可能性が高くなります。早めに大きいものに取り替えてあげましょう。目安は体長の1.5倍。衣装ケースなどを利用するのもいい方法です。

ドーム付きトイレは、砂が飛び散らないことや人目にさらされず排泄できるメリットがありますが、圧迫感を嫌う猫がいます。ドーム付きトイレから顔をのぞかせて排泄しているときは、ドームを外すか一回り大きいものに変えてみてください。

トイレの数も大切。猫の数プラス1で用意

猫のトイレは、猫の数プラス1が理想です。特に2匹以上いる場合は、複数用意してあげましょう。排泄しようと思ったのに、他の猫の排泄物や匂いがあるとストレスになり我慢してしまうこともあります。

多頭飼いの場合は、どのトイレをどの猫が使っているかをチェックしておきましょう。体調不良の猫が見つけやすくなります。

トイレの場所は静かな落ち着ける場所に

落ち着いた場所で排泄したいのは、人も猫も同じ。なるべく静かで、あまり人目にさらされないところが理想的です。さらに、窓や換気扇が近くにあって換気ができるといいでしょう。

がやがや騒がしい部屋、テレビの音がする部屋、人の出入りが激しい玄関、洗濯機や乾燥機の音がする洗面所はあまりおすすめできません。

トイレの砂にもこだわりがあります

飼い主さんとしては安売りしているものや、持ち運びしやすいものを選びたくなりますよね。しかし何より、猫の気持ちを優先することが大切。まずはさまざまなトイレ砂を試して猫の好みを探ってあげましょう。

排泄あとに砂ではなくトイレそのものをかいたり、宙をかいたりしているときはトイレ砂が気に入っていないかもしれません。一般的にトイレの砂は次のようなものが販売されています。

鉱物でできた砂

主原料はベントナイト。重みがあり、粒が細かいのが特徴で、土の感触に近いのか猫に人気があります。固まりやすいタイプですが、トイレには流せません。燃えるゴミで処分します。

シリカゲル

消臭力に優れているのが特徴。便だけ取り除き、吸収力がなくなったら燃えないゴミで処分します。取り替えは1ヶ月程度のサイクルなので、忙しい飼い主さんにおすすめです。

紙製

再生紙などを利用して作られることが多い紙製トイレ砂は、軽いのが特徴。トイレに流すか、燃えるゴミに出します。取り替えときや使用中、紙のホコリが舞うことがあります。

木製

ひのきのチップやおがくずなどが原料で、自然な木の香りがします。軽く扱いやすいのですが、固まる力はやや弱めです。トイレに流せるもの、燃えるゴミで処分するものがあります。

おから

おからでできたトイレ砂は軽く、トイレにも流せます。ただ消臭力はいまひとつかもしれません。食品でできていますが、防腐剤入りがあるので注意。

トイレに流せるものも、大量に流すと詰まってしまう恐れがあります。少しずつ流すように気を付けてください。

システムトイレはお手入れが楽

システムトイレは、上段に尿を吸収しないチップを、下段に専用のトイレシートを敷いて使います。尿の量にもよりますが、シートの交換は1週間でOK。いやな臭いがあまりしないので、忙しい飼い主さんに向いています。

尿の採取がしやすいことも、システムトイレのメリットです。尿を取りたいときはシートを外し、下段に溜まった尿をスポイトなどで取るだけ。尿トラブルの多い猫にとって、便利です。

粗相が続くとき、何度もトイレに行くときは受診を

トイレを見直しても、粗相ばかりする、何度もトイレに行く、排泄のたびに鳴くというときは要注意。何らかの病気の可能性もあります。早めにかかりつけの動物病院を受診しましょう。

日頃から猫のトイレや排泄物に気を配ることは、健康管理につながります。こまめに掃除をすることで、匂いや汚れもなくなりお部屋も清潔に。猫のためにも、飼い主さん自身のためにも、快適トイレにしましょう。

 

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猫のブラッシングはコミュニケーションタイム!毛並みツヤツヤ体調チェックも

猫のブラッシングはコミュニケーションタイム!毛並みツヤツヤ体調チェックも

猫のブラッシングには抜け毛を取る、毛並みを整える、血行を良くするほか、体調チェックもできるなどさまざまな効果があります。猫と飼い主さんとの大切なコミュニケーションタイムとしても欠かせません。猫のブラッシングのコツや、方法をお伝えします。

猫のブラッシングのメリット

抜け毛を取り除いて、毛玉吐き予防

猫はグルーミングをするときに、抜け毛を飲み込んでしまいます。そのため毛玉を吐くことも。定期的なブラッシングで抜け毛を取り除くことで、毛玉吐きを予防することができます。

毛並みを整える

定期的なブラッシングで毛並みを整え、毛のつやを良くする効果もあります。

血行を良くする

皮膚に適度な刺激を与えることで、血行が良くなります。

ノミやダニを発見しやすい

ノミやダニなどに寄生されたときも、いち早く発見することができます。虫を見つけたら、自己判断で薬を使わず動物病院で駆虫してもらいましょう。特にマダニは要注意です。

皮膚疾患やできものなど、異常にも気づきやすい

ブラッシングをすることで被毛や皮膚の異常、腫れものにも早く気づくことができます。皮膚に異常を見つけたときは、早めに動物病院を受診してください。

猫とのコミュニケーションになる

ブラッシングで触れ合うことは、猫も飼い主さんとの大切なコミュニケーションタイム。飼い主さんにグルーミングしてもらうことで、猫は安心感を得られます。飼い主さんも猫の温もりを感じ、心が落ち着いてくるでしょう。

くつろぎタイムにブラッシングを

ブラッシングに適しているのは、猫がのんびりくつろいでいるとき。おもちゃに夢中になっているときや、外を眺めて興奮しているとき、食事中、ぐっすり眠っているときは避けましょう。猫に触ってみてゴロゴロと甘えてくるようなら、ブラッシングのチャンスです。

どんなブラシがいい?

いろいろなブラシが販売されているので、何種類か用意して目的やシーンで使い分けることがおすすめです。

抜け毛や毛玉を取り除きたいときは「スリッカーブラシ」がおすすめです。ただスリッカーブラシはブラシ部分が針金でできており、先がとがっているので力を入れると猫が痛がります。ひどいときは、皮膚を傷つけてしまうこともあるので、やさしく扱うことがポイント。先が丸くなっているブラシなら、傷をつける心配がありません。

被毛のツヤを出したいなら、「獣毛ブラシ」が適しています。ゴムでできた「ラバーブラシ」は、抜け毛も取りやすく、猫の皮膚にもやさしいのでブラッシング初心者さんにおすすめです。

人間用の歯ブラシは、猫の舌の感触に似ています。歯ブラシで、頭周辺をブラッシングすると喜ぶ猫が多いので試してみてください。

ブラシを怖がる猫やブラッシングに慣れていない猫には、グローブタイプがおすすめです。直接手で撫でる感覚なので、飼い主さんもやりやすいでしょう。

猫のブラッシングのコツは無理をしないこと・痛い思いをさせないこと

あまり力を入れすぎないようにして、痛い思いをさせないことがコツです。一度痛い思いをすると、猫はブラッシングを嫌がるようになるので気を付けてください。痛い思いをさせてしまった場合は、グローブタイプブラシなどで少しずつ慣れさせましょう。

また嫌がっているのに猫を押さえつけたり、言うことを聞かないからと叱ったりしないようにすることも大切です。

ブラッシングがちょっとでもできたら、終わったあとに猫の大好きなおやつをあげましょう。ブラッシングするとおいしいものが貰える、と覚えてくれます。

ブラッシングの順序は?

猫が自分でグルーミングできない頭のてっぺんや、首の後ろから少しずつブラッシングしていきます。そこから背中、しっぽのあたりを、少しずつ梳いてあげましょう。お尻の周囲は嫌がる子もいるので慎重に。

ゴロゴロ鳴きながらリラックスしているようでしたら、そのまま膝に抱っこして、お腹もやさしくブラッシングしてみてください。もし途中で嫌がったり、ブラシを噛み始めたりしたらすぐに中止しましょう。

ブラッシングの頻度は?

長毛種や抜け毛の多い子は、毎日やったほうがいいでしょう。ただ毎日全身をていねいにやろうとすると、猫も飼い主さんも負担になってしまいます。猫が気持ちよさそうなら全身、あまり乗り気でない日は頭部だけ、背中だけという感じで気楽にやりましょう。

病気、高齢猫には意識してブラッシングを

病気の猫や高齢の猫は、力が衰えていることがあり自分のグルーミングが行き届いていないことがあります。ブラッシングで血行もよくなるので、飼い主さんがときどき手伝ってあげましょう。

また猫は体調が悪くなると、あまりグルーミングをしません。「口の中に潰瘍がある」「歯周病になっている」「関節を傷めている」という可能性もあります。「最近グルーミングをしてないな」と気づいたら、かかりつけの動物病院を受診してください。

ブラッシングで猫と触れ合って

ブラッシングタイムで、猫も飼い主さんもリラックス。言葉は交わさなくても、心が通じ合う大切な時間です。毛並みを整えるだけでなく、体調不良にもいち早く気づいてあげることができるので、ぜひ習慣にしてください。

 

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ヒゲの向きで猫の気持ちがわかる?猫のヒゲの秘密とは

ヒゲの向きで猫の気持ちがわかる?猫のヒゲの秘密とは

猫のヒゲの向きで猫の気持ちがわかるって、ご存知でしたか?センサーの役目をもっている猫のヒゲ。とても大切なので、昔から猫のひげを切ってはいけないと言われています。ヒゲの向きでわかる猫の気持ちや、ヒゲのいろいろな役割をご紹介します。

猫のヒゲは全部で50本、足にもヒゲがある!

猫のヒゲというと口元にあるヒゲを思い浮かべますが、ヒゲはこれだけではありません。目の上、頬の横、そして口の下にもヒゲが生えています。口元のヒゲはだいたい24本、すべて合わせると50本にもなります。

それぞれのヒゲの正確な名称は、目の上の毛が「上毛」または「眉上毛」、頬の横に生えているヒゲが「頬骨毛」、そして口元のヒゲは「上唇毛」といいます。「上唇毛」の少し上にある1,2本の毛が「口角毛」、口の下にある毛が「下唇毛」と言います。「下唇毛」は短いので、やや見つけづらいかもしれません。さらにヒゲが生えているのは顔だけではありません。前足の内側の、ちょうど曲がる当たりにも数本の毛が生えています。

猫のヒゲの向きに注目「今どんな気持ち?」

猫の口元に生えている立派なヒゲ。よく観察していると、前の方に向いたり、後ろに反ったりしています。さらに上を向いたり、またあるときは下の方にダランと垂れたりとさまざまな方向に動いています。

何か気になるものを見つけたときは、ヒゲがぐっと前に向きます。猫はひげを前に出すことで、気になるものとの距離をはかり、情報収集をしています。もしこのとき気になるものが苦手な人だったりよその怖い猫だったりすると、ひげを頬につけるように後ろにそらし、防御や警戒態勢モードに入ります。

下の方にヒゲがダランと下がっているときは、リラックスしているときです。このときの猫は表情もおだやかで、のんびりしているはず。仲良しの同居猫や飼い主さんと楽しく遊んでいるときは、ヒゲは上を向いています。おもちゃに飛びかかろうと夢中になっている場合は、前の方に向くこともあります。

猫のヒゲの役割①「周囲の広さを感じ取る」

猫のヒゲは、気持ちや感情を表すだけではありません。ヒゲの先に触れるものを敏感に感じ取ることで、広さを感知することができます。口の横のヒゲ「上唇毛」だけでなく、「口角毛」「下唇毛」も巧みに使って、周囲の広さを感じ取ります。そのため猫は狭い場所でも周囲にぶつからず、すんなり通り抜けることができます。

猫のヒゲの役割②「気流を探知する」

猫は空気のわずかな流れも、ヒゲでキャッチすることができます。例えば暗闇の中で、ネズミが動いて生じた空気のわずかな乱れをヒゲで感じとります。その空気の乱れから、ネズミがどこにいるか、どのくらい離れているかが猫にはわかります。そのため周囲が暗くても、猫はネズミを確実に捕らえることができます。

猫のヒゲの役割③「獲物の状態を確認する」

猫がネズミを捕らえ口にくわえると、ヒゲでネズミを包み込むようにしてネズミの状況を確認します。ネズミが生きているかどうか、そして急所がどこであるかを察知し、ひと噛みで外すことなく仕留めてしまいます。前足にあるヒゲも、獲物の動きを感知する働きをしていると考えられています。

ヒゲに損傷がある猫は、ネズミの状況がしっかり捕らえることができないため正確に仕留めることは難しくなります。

ヒゲは切ったり抜いたりしないで

猫のヒゲを切ったり、抜いたりすることはしないでください。薄暗いところでも、周りの状況を察知することができ、狭い場所も通り抜けることができるのはヒゲがあるからです。大切なヒゲがなくなったら、猫は暗闇で周りのことがわからなくなり、狭い場所も通り抜けることができなくなります。

また猫のヒゲは、普通の毛の3倍の深さで埋まっています。その周囲には神経がはりめぐらされていて、ヒゲから得た情報を脳に伝えています。敏感な場所なので、決して無理に抜いたり、引っ張ったりしないようにしましょう。

大変敏感なヒゲですが、温度に対するセンサーはありません。そのためストーブなどの暖房器具に猫が近づきすぎて、ヒゲの先がついて縮れてしまっても気づかないことがよくあります。冬、ストーブを使うご家庭では、猫が近づきすぎていないか注意してあげてください。

何もしていないのにたくさんヒゲが抜けてしまった、突然ヒゲが短くなってしまったというときは、何らかの病気にかかっているかもしれません。かかりつけの動物病院に相談しましょう。

抜けたヒゲをもし拾ったら

ヒゲは人が抜いたり手入れをしたりする必要がなく、半年に1度自然に生え変わります。もし自然に抜け落ちたヒゲを手に入れたらとてもラッキーです。猫のヒゲは縁起物で、お財布に入れると、金運が良くなると昔から言われています。拾ったら大切に保管しておくといいことがあるかもしれません。

大切なセンサーであり、気持ちも表す猫のヒゲ。遊んでいるときや窓の外を見つめているときなど、ひげはどんな向きをしているかな?どんな気持ちなのかな?と猫のヒゲを観察してみてください。

 

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猫もクレートトレーニングができる!安心・快適ライフを送るために

猫もクレートトレーニングができる!安心・快適ライフを送るために

猫は、自分が快適と思った場所で好き勝手に寝るイメージが強い生き物です。実際、普段は窓辺やフカフカベッドなどで寝ていることが多いのではないでしょうか。そのためいざ動物病院に行こうとクレートやキャリーバッグに入れようとすると、嫌がって大変な思いをしたことはありませんか?猫によってはクレートを見ただけで、どこかに隠れてしまうことも。

しかしもともと猫は狭いところが大好き。クレートで落ちつける猫にしておくと、動物病院はもちろん、車での移動や引越し、万が一の災害で避難するときも安心です。さっと入ってくれるように、トレーニングをしてみましょう。

クレートやキャリーバッグの選び方

どのようなクレートやキャリーバッグが使いやすいでしょうか。動物病院の先生に聞いてみるのもいいですし、実際にお店でみてみるのもおすすめです。次のポイントを選ぶときに参考にしてください。

大きすぎず小さすぎず

クレートもキャリーバッグも、猫が中に入って、立ったまま方向を変えられるくらの大きさが適しています。それより狭いと中で動くことができません。逆にあまりに大きすぎると猫が落ち着けないばかりか、不安定になって危険です。

ハードタイプのクレートとソフトなキャリーバッグどちらがいい?

ハードタイプのクレートは頑丈で、シートベルトにも固定できるので車での移動が多い方におすすめです。布でできたキャリーバッグは、飼い主さんが持ち運びしやすいメリットがあります。自立しないと寝床として使いにくいので、しっかりしたものを選んでください。

上にも扉があるものが使いやすい

動物病院で猫をクレートから出すとき、前扉だけだと猫を出すのに苦労することがあります。無理に引っ張ることで、猫がケガをする恐れもあります。上にも扉が付いたタイプは、猫が出し入れしやすく使いやすいでしょう。

実際に手に持ってみる

飼い主さんが持ちやすく、排泄物や吐いたもので汚れても、さっと掃除できてお手入れしやすいものを選んでください。実際に現物を見て、さわって、手に持ってみるのがおすすめです。

普通のかばんは適さない

普通の旅行かばんで、ちょうどいい大きさがあるから大丈夫と思うかもしれません。しかし旅行かばんは、猫を入れるように作ってありません。通気口がないため蒸れてしまったり、猫が不自然な体勢になって、体を痛めてしまったりする恐れがあります。さらに開けた際、逃げ出す心配もあります。

クレートを猫にとって快適な場所にする

クレートは、動物病院に行くだけのものでなく、落ち着ける快適な場所に変身させましょう。次のことを少しずつやってみてください。

①クレートはしまわずに出したままにしておく

動物病院に行くときだけクレートを出していませんか?注射や検査など、猫にとってあまり快適ではない経験をする動物病院、猫は「クレート=動物病院=怖い、いやだ」と思っている可能性が高いです。

そのためクレートに入れようとすると抵抗されたり、クレートを出しただけでも逃げ出したりしてしまうことが多くなります。まずは猫が過ごす場所にクレートを出したままにしておきましょう。家にはいつもクレートがあることを覚えてもらいます。

②猫の匂いの付いた敷物を入れる

猫の匂いが付いた敷物を、中に敷いてあげましょう。それだけでも警戒心がやわらぐかもしれません。猫が興味を持って匂いを確認しに来ても、あわてて中に無理やり入れないようにしてください。騒いだり喜んだりせず、知らんぷりをしておきます。

③クレートの中でフードやおやつを食べさせる

猫にフードやおやつを与えるときは、最初クレートの手前に置きます。少しずつ中に入れていきましょう。いきなり奥に入れると警戒されるかもしれません。空腹時を狙うと成功しやすいでしょう。特に大好きなおやつがあれば、うまくいきやすくなります。

④おもちゃをクレートに入れてあげる

猫と遊ぶとき、おもちゃを時々クレートの中にも投げてあげましょう。猫じゃらしのようなおもちゃもクレートの周辺や中で振って遊びます。中に入ったら、おやつやフードを少しあげるといいでしょう。「クレートは嬉しいところ」いうことを覚えてもらいます。おやつやフードの食べすぎには注意してくださいね。

扉を閉めるのを焦らない

クレートに入るようになったら、今度は扉を閉める練習です。いきなり長時間閉めっぱなしにせず、最初は少しだけにします。警戒しなければ、少しずつ時間を伸ばしていきます。閉めても平気になったら、ちょっと外に出かけてみます。帰ったらおやつをあげましょう。クレートに入っても動物病院に行くばかりではない、ということを覚えてもらいます。

クレートでリラックスできるようになったら成功

猫がクレートでリラックスしてフードを食べたり、寝たりするようになれば成功です。移動の際に便利ですし、災害時も安心です。大切なのは焦らないこと。少しずつ「クレート大好き」にしていきましょう。

 

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「猫の災害対策」いますぐ準備したいこと・やっておきたいこと

「猫の災害対策」いますぐ準備したいこと・やっておきたいこと

大地震・台風・豪雨・暴風などの大きな災害対策を行うことは、飼い主さんにとっても猫にとっても大変重要なことです。猫とはぐれないように避難するコツ、猫と同行避難するとき用意しておきたいグッズや、日頃からできる対策をご紹介します。

ワクチン接種・フィラリア・ノミ・ダニ予防を忘れずに

災害時は、さまざまな感染症が蔓延する危険性があります。感染症予防の混合ワクチンは必ず接種しておきましょう。ノミ・ダニ予防も忘れずに。発生数はそれほどないものの、猫にもフィラリア症があります。季節によっては避難所に蚊が発生することもあるので、フィラリア予防もしておくと安心です。

避妊・去勢手術をしておく

避難所で発情して興奮すると、周囲の方に迷惑をかけてしまいます。また猫が迷子になっている間、繁殖してしまう心配もあります。避妊・去勢手術は必ずやっておきましょう。

キャリーバッグやクレートに慣れておく

抱っこやハーネスだけでは逃げ出す危険もあり、キャリーバッグやクレートに猫を入れて避難する方が安全です。突然入れても猫のストレスになるので、キャリーバッグやクレートに今から慣れさせておきます。普段から部屋に置き、猫の匂いのついた敷物を入れてあげましょう。中に入ったら大好きなおやつをあげて「中に入るといいことがある」と覚えさせます。

ケージにも慣れておく

日頃からケージで暮らす習慣があると、避難所でのケージ暮らしも受け入れやすくなります。ケージは家の中の安全な場所に置き、寝床やトイレを中に設置しておきます。留守番中はケージで過ごすようにすると安心です。ケージに慣れると、入院したときも安心です。

猫の防災グッズで用意しておきたいもの

猫と避難するとき用意しておきたい防災グッズをご紹介します。すぐ持ち出せるようにまとめておき、時々チェックすることも大切です。

クレート・キャリーバッグ

猫を入れて同行避難します。丈夫で軽いものを選びましょう。

クレート・キャリーバッグにかける大きな布や袋

外が見えると猫は不安になるので、クレートやキャリーバッグは大きな布や袋で覆ってあげましょう。

1週間分のフード・お水

猫がいつも食べているフードとお水を用意しておきます。レトルトのウェットフードは、水分補給にもなるので便利です。フードは、常に新しいものを防災用品に入れるように心がけます。療法食は、災害時には手に入りにくくなる可能性が高いので、準備を忘れずに。

食器・水入れ

猫が食べやすく飲みやすい食器を、入れておきましょう。

常備薬

お薬を飲んでいる猫には欠かせません。獣医さんに少し多めに処方してもらうのもいいですね。

首輪・リード

予備の首輪を用意します。リードもあると便利ですが、あらかじめ慣れさせておくことが大切です。

毛布・タオル

寒いときに備えて入れておきます。敷物にしても、ケージにかぶせても使えます。

ビニール袋

トイレ掃除やごみ入れとして、多めに入れておきます。

ティッシュ・ウェットティッシュ

何かと使うことの多いティッシュやウェットティッシュは、人間用も猫用も用意します。

ケージ

ケージがあると、キャリーバッグやクレートより大きめなので過ごしやすくなります。かさばるので、余裕があれば持って行きたいものです。

猫用トイレ・猫砂・スコップ

避難所でも安心して排泄できるように、猫用トイレと猫砂も防災用品に必要です。少し小さめで、持ち運びしやすいものが売られています。

トイレシーツ・オムツ

キャリーバッグに敷いておくと安心です。またトイレまわりに敷いておくと、周りを汚さずにすみます。オムツをしている猫は、オムツも忘れずに入れておきましょう。

猫の情報を書いたペット手帳

猫の年齢や体重、ワクチンの接種記録、持病や体質、かかりつけの動物病院などを書いておきます。写真も必ず貼っておきます。

爪とぎ

爪とぎがあると、猫のストレス解消になります。

飼い主さんとの写真

飼い主さんや家族と一緒に撮った写真を必ず持っておきます。猫だけが保護されたとき、所有者が明らかになりやすくなります。

猫は迷子になりやすいから首輪+「マイクロチップ」

災害時は猫もパニックになり、ちょっとしたすき間から逃げ出す危険性もあります。家の近くに潜んでいることが多いのですが、なかなか出てこない場合、時間がたってから保護されることもあります。その際、身元がわかるようにマイクロチップを装着しておくと再会できる可能性が高くなります。猫の首輪は外れるタイプが多いので、首輪とマイクロチップ両方装着しておくと安心です。マイクロチップは動物病院で装着できるので、かかりつけの動物病院に相談してください。

避難の練習をやっておく

まずは猫をキャリーバッグに入れる練習をしておきましょう。キャリーバッグに入ったら、防災用品も持って避難所まで歩いてみます。猫の様子や、荷物の重さ、避難所までの道のりを確認してみてください。

日頃の準備で自分と猫を守る

いつ、どこで起こるかわからない災害。猫と一緒に安全に避難するためにも、普段からキャリーバッグに入れる練習や、避難を想定した練習をやっておきましょう。猫のストレスにならないよう、少しずつ慣れさせることがポイントです。

 

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声やしぐさ、行動から探る猫の本当の気持ち

声やしぐさ、行動から探る猫の本当の気持ち
 
猫は言葉を話しませんが、ちょっとしたしぐさや行動に、そして表情に気持ちがあらわれています。うれしそう、不安がっている、安心している、など一緒に暮らしているとなんとなくわかりますよね。しかしご機嫌だと思ったらいきなり怒ってくるなど戸惑うこともありますよ。きまぐれな猫の何気ないしぐさや行動、表情からわかる猫の気持ちについて解説します。

ゴロゴロ喉を鳴らすのはリラックスだけじゃない?

猫が喉をゴロゴロと鳴らすのは、満足し、リラックスしている状態です。ゴロゴロ音は息を吸ったり吐いたりと、往復で音を出しているという特徴があります。同じネコ科でもライオンやトラは、往復でゴロゴロ音は出せません。
 
膝の上の猫を撫でていると、ゴロゴロと喉を鳴らして満足げに目をつぶってしまうことがありますよね。見ているだけでも幸せな気持ちになる至福の時間です。
 
しかし途中でいきなり猫が怒ってきて驚いたことはありませんか?これは「しつこいぞ、なれなれしい」と反発している気持ちのようです。ゴロゴロが止まったら、膝から降ろしてあげましょう。
 
授乳中の子猫もおっぱいを飲みながらゴロゴロと鳴らします。これは、お母さん猫に「ちゃんとおっぱいを飲んでいる」ことを伝えています。ゴロゴロ音を聞いて、お母さん猫は安心することができるのですね。
 
またゴロゴロと喉を鳴らすとき、実は調子が悪いこともあります。動物病院の診察台でも鳴らすことがあるほか、出産や病気、ケガをしたときも鳴らすことがあります。このような場合は苦痛を感じ、また助けを求めていると考えられています。いつもと様子が違うゴロゴロ音のときは、受診するといいですね。
 

「シャーシャー」は威嚇だけではない?

口を大きく開け、ヘビのような顔で「シャーシャー」と声を出している場合は相手への威嚇です。やや恐怖心も持っているので、ヘビの真似をして相手に「自分はヘビのように危険だぞ」という印象を与えていると考えられています。噛まれることもあるので、無理に触ったりなだめたりしないでおきましょう。
 
多頭飼いをするとき、先住猫が新入り猫に「シャーシャー」いって威嚇をすることもあります。このようなときは無理に仲良くさせようとせず、少しずつなじませるようにします。
 

飼い主さんの足に頭をすりすりは「匂い付け」

外出先から帰ってきた飼い主さんを真っ先に迎えてくれる猫。飼い主さんの足に、すりすり頭や体をこすりつけてくるしぐさはかわいくてたまりません。これは親近感だけでなく、外の匂いをつけてきた飼い主さんに一生懸命自分の匂いをつけています。
 
猫の臭腺は口の脇あたり、額、しっぽの付け根にあり、そこから出している匂いをこすりつけています。すりすりと匂いをつける動作は、猫の家族や親しい仲間内でも行われることから、共通の匂いを持ち共有するためといえるでしょう。椅子の足などの家具や、新しく買ってきたものなど生き物以外にも自分の匂いをこすりつけて安心を得ています。  

お腹を上にして寝ているのは安心しきっている

犬がお腹を見せて転がるのは、服従の表れとよく言われます。猫が急所で弱点もあるお腹を見せる場合も、心を許してなついている証拠。お腹を見せながら体をクネクネさせ、しっぽをピクピクするのも友好の表れです。
 
大好きな飼い主さんのもとに駆け寄りたいけれどちょっと眠い、でも愛情表現をしたいからひとまずお腹を見せる、という場合もあります。そのためお腹を撫でようとすると、いやがる猫もいるので気をつけてください。触っても怒らない場合は、かなり親密度が高いといっていいでしょう。  

お母さん猫を思い出して「幸せな気持ち」飼い主さんの膝をフミフミ

飼い主さんの膝の上に乗って、爪を立てながら前足を交互にフミフミ。うっとりした顔をして、よだれまで垂らすことがあります。子猫はお母さん猫の乳腺を押しながら母乳の出をうながし、おっぱいを飲みます。飼い主さんの膝でゆったりくつろぐ幸せな気持ちが、子猫の頃、お母さん猫のおっぱいを飲んでいた幸せなときを思い出させるのです。
 
また、おっぱいを飲んでいたことを思い出し空腹でフミフミしていることもあるので、それほどうっとりしている様子がなければフードを用意してあげましょう。
 
1匹で毛布やクッションをフミフミし、同時に口に布やウールをくわえてしゃぶっていることもあります。よくあるしぐさであり、このこと自体、問題はありませんがほつれた糸を飲み込む危険性があります。
 
バラバラになった布は、どんなに猫が気に入っていても渡さないようにしましょう。糸や布のかけらを飲み込んだ可能性があるときは、かかりつけの動物病院を受診してくださいね。  

ゆっくりまばたきは相手を認めた証拠

猫とふと目が合ったとき、猫を呼んだとき、ゆっくり目を閉じ、またゆっくり目を開けるという長いまばたきすることがあります。猫にとって心を許した信頼の証で、「あなたが大好き」と伝えてくれています。飼い主さんもゆっくりまばたきをして「大好きだよ」と伝えてあげましょう。
 
ただし見つめるのは威嚇になるので、じっと目を見るのはNGです。猫のことが苦手ななお客さんが来たとき、猫がわざわざ近づいていくことがあります。これはお客さんが、猫を見つめることができず目をそらす様子を「友好のしるし」と猫が受け止めてしまったと思われます。目は見つめずにそらすほうが、猫にとっては快適なようです。
 
猫のしぐさや行動をいくつかピックアップしてご紹介しました。飼い主さんにしか見せないかわいいしぐさや行動もあるでしょう。またうちの猫はこんな行動をしない、と心配されるかもしれません。しかし猫の中には、あまりしぐさや行動には気持ちを表さない子もいます。猫それぞれ個性があるので、猫と触れ合いながら観察をしてみてくださいね。
 
 

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