あったら便利な猫の遊び道具
猫を飼う際はさまざまなものを準備する必要があります。その中の一つに、猫の遊び道具が挙げられます。
猫じゃらしやキャットタワーで1人で遊んでいることもあれば、兄弟猫や同居猫、親猫とじゃれあって遊んでいることもありますよね。
実は猫の成長を考える上で、「遊び」はとても重要な意味を持つことが分かっています。
今回は、猫にとっての遊びの重要性と、おすすめの猫の遊び道具についてご紹介します。
猫に遊ばせることの重要性
まず猫の遊び方によってそれぞれ意味があるため、それぞれの遊び方の意味や重要性を知った上で、猫の遊び道具を用意してあげることが大切です。
猫の遊びは、その成長段階によってさまざまな意味を持っていると言われています。例えば子猫の時期は、兄弟猫や親猫とじゃれて遊んでいる姿をよく見かけます。これは社会性を修得するための遊びだと言われています。
猫の性別や成長段階にもよりますが、授乳期の終わりに差し掛かった頃からこうした遊びのスタイルは変化し、今度は一人で遊ぶようになります。猫の成長期における一人遊びの意味合いは、猫が持つ本来の能力を活かす遊びと言われています。
狩りのように対象物に飛びかかることもあれば、空想遊びとって、実際には目の前にないものを追いかけたりするしぐさなどで遊んでいることもあり、遊び方はさまざまです。
昼間にたくさん遊んでおくと、夜の猫の遊びを少なくすることもできますから、ご近所への騒音が気になる方などは、お昼にたっぷり遊んであげるのがおすすめです。とはいえ、猫が遊びを求めていないのに、無理に遊ばせるのはNG。猫は気ままな動物ですから、猫が遊びたいと思った時に遊んであげることが大切です。
猫の遊び道具について
ここからは、遊び道具の選び方やおすすめの遊び道具についてご紹介します。基本的に猫は飽きやすい動物ですので、遊び道具の数が少ないと、すぐに飽きて遊ばなくなってしまいます。
遊び道具は少なくとも3つ~4つは持っておいたほうがよいでしょう。また、猫は人よりも、識別できる色数が少ないことが分かっています。青や黄色などの色を識別することができますので、こうした色のものを用意してあげるとよいでしょう。また、キラキラ光るものやよく動くものにも反応する習性があることも覚えておきましょう。
一人遊び用の道具
一人遊び用の道具としては、ネズミのおもちゃやボールなど、一人でじゃれあって遊べるものがおすすめです。また、猫はカシャカシャした素材のものや、狭く薄暗いところが大好きですので、キャットトンネルやキューブ型のプレイルームなどを用意してあげるのもおすすめです。
一緒に遊べる道具
一緒に遊べる道具としては、猫じゃらしやぬいぐるみ、またレーザーポインターなどがあります。レーザーポインターで遊ぶ、と言うとピンと来ない方もいらっしゃるかもしれませんが、実は猫はレーザーポインターの光を追いかけて遊ぶことがあります。
ほかのおもちゃに慣れてしまった時などは、レーザーポインターが意外と大活躍してくれますよ。ただ、レーザーポイントの光が猫の目に入らないように十分に注意しましょう。
遊べるペット家具
キャットタワーなど高さを生かした遊び道具は、一つは持っておいたほうがよいでしょう。また、最近ではソファにキャットトンネルがついたものや、ベッドとしても使える爪とぎなども登場していますので、ぜひ愛猫の遊び方に合ったものを探してみてください。
猫にとって遊びは、社会性を培うものであり、ストレス解消の手段ともなる大切なものです。適度に猫と遊んであげることは、愛猫の健やかな成長にもつながりますので、面倒がらずに遊んであげてくださいね。
猫のストレス解消のコツ
初めて猫を飼い始めた方にとって、猫の気持ちを察するのは大変なもの。
知らぬ間にストレスを抱えていることも少なくありません。もしかすると、知らぬ間に猫がストレスを感じる環境を作ってしまっていたりしているかもしれません。
そこで今回は、猫のストレスの原因を知るとともに、どうすれば猫がストレスを感じずに済むのか、またどうすればストレスを解消できるのか、そのコツについてご紹介します。
猫のストレスの原因となるもの
猫は本来、単独行動を好む動物です。そのため、至近距離に私たち人間や他の動物が近づくのを嫌がります。これは猫同士であっても同じことです。猫によっては同居を嫌うものもおり、同居猫の存在がストレスになることもあります。2匹以上猫を飼う場合は、必ず先住猫が他の猫を迎えてもストレスにならないか、獣医師やしつけの先生などと相談した上で検討するようにしましょう。
また、猫は必要以上に触られたり、構われたりするのを嫌がる動物です。必要以上に構わず、猫が寄ってきた時にスキンシップを取ってあげましょう。また、人に触られることを嫌がる猫もいるので、できれば生後何カ月までの間にタッチトレーニングを行い、人間に触れられることをストレスと感じさせないようにすることが大切です。
部屋作りのポイント
猫は自分で居心地のいい場所を見つけます。できれば家の中を自由に歩き回れるよう、部屋の間のドアは開けておき、他の動物と適度な距離を取れるように配慮しておきましょう。猫が入ってほしくない場所は、物を置いて入れないようにするなどの対応を忘れずに。
また、ケージを置く場合は、エアコンの風や直射日光が当たらない場所に置くようにしましょう。猫は外敵から身を守るために、壁と体の距離が狭く、薄暗い場所を好みます。
こうした点を配慮して、ケージなどの猫が過ごすスペースは、できるだけ部屋の隅に作るのがおすすめです。とはいえ、猫はひなたぼっこも大好き。できればひなたぼっこができるスペースを確保しておきましょう。
また、猫はトイレと食事の場所を別にする動物ですので、家でも別々の場所に設置してあげましょう。意外と忘れがちなのがニオイです。猫は芳香剤や香水のニオイを嫌がるほか、アロマオイルについては中毒症状を引き起こすことがありますので、できるだけ使用は控えるようにしましょう。
猫との遊び方のポイント
猫は本能的に、遊ぶことが大好きな動物です。ですから普段の遊びを通して、猫のストレス解消を図ることはとても大切です。猫はねこじゃらしやボール、おもちゃのマウスや音の鳴るものに反応しますから、こうした物を利用して、猫と遊んであげましょう。
ただし、猫は遊んでほしい時に、自分から人間に近寄っていきます。人間から離れている時に、無理に遊びに誘うと、逆にストレスを感じてしまうことがあるので注意しましょう。また、ぬいぐるみなどは誤飲の心配があるので、おもちゃが壊れていないか、欠けている部分はないかなど、管理はしっかり行いましょう。
抱っことなで方のポイント
猫は本来、あまり触れられるのを好まない動物です。しかし、冒頭でご紹介したとおり、猫の社会化期にタッチトレーニングを行っておけば、成猫になっても猫が寄ってきた時に、体をマッサージしてあげたり、スキンシップをとることでストレスを解消できることがあります。
猫は足先やお腹などを触られるのを嫌がります。そのため、タッチトレーニングは首、耳、マズル、鼻…と頭の方から慣らしていきましょう。こうした箇所を触っても、猫が拒否しないようであれば、足先やお腹、しっぽなどを触り、人が触れても嫌がらないようにトレーニングしておきましょう。
猫によっても性格がありますので、必ずしもすべての猫が上記に当てはまるわけではありません。猫の性格や行動を見ながら、どういった行動が猫のストレス解消につながるのかを考えて行うことが大切です。今からでも遅くありませんので、ぜひ実践してみてくださいね。