高齢の猫がかかりやすい病気

高齢の猫がかかりやすい病気

人間と同様、猫も年をとると、病気にかかりやすくなります。

少しでも長く同じ時を過ごすためにも、高齢猫がかかりやすい病気や老化による行動の変化について学んでおきましょう。
 
今回は、老化に伴って現れる猫の行動と、老猫がかかりやすい病気についてご紹介します。

老化してきたことがわかるのはどんなとき?

猫が歳を重ねると、これまでにはなかった行動をとるようになります。よくあるのが、爪とぎの頻度の減少。また、歯が抜けたり、毛づやが悪くなったりといった症状も見られます。その他、動きが鈍くなったり、今まで関心を持っていたことに無関心になってしまったりなどがあげられます。
 
これらの症状が見られる年齢は、猫によって個体差がありますが、10歳前後(猫の10歳は、人間の50代後半だと言われています)であることが多いようです。老化のサインが現れたら、これまで以上に猫の行動に注意を払うとともに、健康面にも一層配慮する必要があります。
 
次項では、老猫によく見られる病気についてご紹介しますので、愛猫に該当する症状がないか、しっかりとチェックしましょう。
 

老猫がかかりやすい病気 その1「慢性腎不全」

高齢の猫によく見られる病気の一つ。初期症状がほとんどないことから、気づいた時にはかなり進行していることが多い恐ろしい病気です。猫の死因に比較的多い病気としても知られています。
数少ない初期症状としては、多飲多尿が見られます。症状が進むと下痢や便秘、毛づやが悪くなったり、体重が著しく低下したりするようになります。その後、尿毒症や激しい嘔吐、体温の低下などが見られます。
 
原因は加齢や感染症、急性腎不全などさまざまですが、厳密な原因を探るのが難しく、完治がほぼ不可能な病気です。
 
慢性腎不全を予防するためには、普段から食事のバランスに気を配り、いつでも新鮮な水を飲めるように配慮することが大切です。
 

老猫がかかりやすい病気 その2「心筋症」

心臓に異常をきたし、その機能が低下する病気です。この病気は原因が未だ詳しくわかっていないため、根本的な治療法は見つかっていません。
 
心筋症は、その症状によって肥大型・拡張型・拘束型の3つのタイプに分けることができますが、中でもよく見られるのが肥大型です。また、左心室での発症が多い傾向にあります。
 
初期症状はほとんどみられませんが、食欲不振や運動を嫌がる、ぐったりするなどの症状がまれにあります。進行すると、血栓ができやすくなり、血栓塞栓症や呼吸困難などを起こすことがあります。
 
原因不明のため、予防法は確立されていませんが、老猫に多く見られることはわかっていますので、少しでも気になることがあれば、動物病院を受診したほうが良いでしょう。
 

老猫がかかりやすい病気 その3「悪性腫瘍類」

一般的に、「がん」と言われる病気です。猫のがんにはさまざまな種類があり、代表的なものとしては、乳がんが挙げられます。
 
乳がんの場合は、人間同様乳腺にしこりができるほか、食欲不振や貧血などの症状が見られるようになります。乳がんは避妊手術をすることで、ある程度予防できると言われています。早期発見により、治療法の幅が広がりますし、良性の場合は手術で取り出すこともできますので、普段から老猫の様子をしっかり観察しましょう。
 
 
老猫の病気は、治療法が確立していないものもありますし、年齢的に治療が困難なものもあります。少しでも長く健康でいてほしいと願うのであれば、愛猫が幼い頃から食事や水、健康状態に気を配ってあげることが大切です。
 
 

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