一般的に「住みやすい家」と聞くと、私たち人間の暮らしやすさを追求して建てられた家を想像するでしょう。
家については、ペットのことを後回しにしてしまっている場合も少なくありません。でも、覚えておいてほしいのは、人にとっての「居心地良さ」と犬猫にとっての「居心地良さ」は、全く違うという事なのです。
人は、より良い暮らしのためにリフォームやインテリアの好み…家具の位置等多くのことに少しずつ手を加えて“住みやすい我が家”に近づけていきます。しかし、残念ながらペットは、自分たちで”住みやすい我が家”に改善しようにも改善できないですし、それを誰かにお願いする手段もありません。
ペットのことを一番に知っている飼い主だからこそ、ペットの思いに気づいて、素敵な家を用意してあげましょう。
・居場所づくり
まずは、「居場所づくり」です! 例え家が安心すると言っても、一人ひとりに家の中でも「ここは自分の場所だ!」「一番安心して落ち着ける…」という場所があると思います。
それは、自分の部屋だったり、ベランダだったり…人それぞれですね。
実はペットにもそういう場所があるのはご存知ですか?
「あれ!?どこにいったんだろう…」と思った時に「やっぱりここか!」と、ペットが定位置にいたりする経験…あるのではないでしょうか?
そういった場所はペットのお気に入りの場所であることが多いようです。例えば夏であれば、涼しく感じるタイルの上にいることはありませんか?
逆に寒い日は毛布の近くにいるかもしれません。こういった場所の特徴を掴んで、ペットの落ち着けるスペースを作ってあげてください。
また、私たちにとって、天井との距離は特別に気にしたことがないとは思いますが、ペットにとっては部屋は広い方が良いのではなく、ぴったりとしたサイズを好むことが多いようです。
実際ペットにとっての天井との距離は、私たち人と体育館の天井の距離と同じ感覚だと言われています。確かにそれでは、あまり落ち着けませんよね。
ただし、犬は人と違い独りでいるのを寂しがることが多いので、リビングの一角にスペースを作るのをおすすめします。
・整理整頓も大切です
居場所は、きちんとかたずけられている方が良いですね。食器など置きっぱなしにしておくと、いいことがありません。
これは普段からいえることですが、“収納”には特に気を付ける必要性があります。犬や猫も人と同じく心を持っていて、好奇心旺盛な生き物です。
だからこそ、家のコンセントやトイレットペーパー等に興味を示し、いたずら心で飼い主の怒りをかうことがあります。
そうならないためにも、予め、トラブルの原因である要因を片付け、目に触れさせないというのが一番です。そのためにはガード等の設置をすることも一つの方法となります。
いかがでしたか?
このようにして、少しでもペットに、住みやすい家を提供できるように気配りすることも、飼い主さんにとっては必要なことかもしれません。