猫はうれしい時に喉をゴロゴロと鳴らすんじゃないの?とほとんどの方が思っているはずです。
でも、理由はそれだけではないことをご存じでしたか?
猫もいろんな気持ちになるんです。
ではどんな時にゴロゴロと喉を鳴らせるの?猫の気持ちに迫ってみましょう!
ゴロゴロの謎
猫がどこからゴロゴロ音を発しているのか、どのように鳴らしているのかそのメカニズムはまだはっきり分かっていないそうです。以前は解剖学的にゴロゴロ発生器のような特別な構造があると考えられていたこともありましたが、見つかりませんでした。最近では、咽頭筋によって振動させられている声帯に空気が通るとゴロゴロとなるという仕組みなのではないかというのが有力な説です。
ゴロゴロ音の周波数は25~150ヘルツと言われています。猫が聞き取れる周波数は45~65000ヘルツと考えられているので、猫は自身の発するゴロゴロの振動を認識したとしても、聞こえていないというのはびっくりですね。
ゴロゴロに込められた意味とは?
●ハッピーゴロゴロ
ズバリ!うれしい、気持ちいい、満足、安心などの上機嫌からくるゴロゴロです。おなかがいっぱいで満足している、甘えたい、機嫌がいい、大好きと伝えたい時にもこのハッピーゴロゴロです。ハッピーゴロゴロは猫だけでなく、飼い主にとってもうれしいものです。このハッピーゴロゴロが増えるといいですね。
●お願いゴロゴロ
「お腹空いたよ~」「遊んでよ~」「トイレが汚いよ~」など何か要求がある時にゴロゴロと喉を鳴らせます。この場合は、いつもとは明らかに違う高いゴロゴロ音です。人間で例えるなら赤ちゃんや子どもが高い声で泣くのに近い周波数なんだそうです。なんとかしてあげたくなっちゃいますよね。
●心配ゴロゴロ
心配な時、不安な時、元気がない猫に寄り添う時などにもゴロゴロ音を発することが分かっています。例えば、病院の診察台の上で緊張している、出産・授乳、死の直前などです。ゴロゴロ音は気持ちを鎮静させるため、怖いことがあった時には自分を落ち着かせるために鳴らしているようです。
病気やケガをしている時にもゴロゴロと喉を鳴らします。そのため猫は他の動物と比べ回復が早いことが認められています。猫のゴロゴロ音は病気や怪我の回復力を高める効果があることが科学的にも証明されているのです。自己治癒力を高めているんですね。心配ゴロゴロかもしれないと気が付いたら原因を探り、優しく接してあげましょう。
ハッピーゴロゴロのツボ
まず姿勢を低くし、横の方から猫が喜ぶツボである耳の後ろ、喉や首の回り、頬や額、背中などをそっと撫でてやりましょう。猫は気分やですから、ゴロリと仰向けになったり、スリスリしてきたり、膝に乗って来たりして甘えたいサインを出している時がチャンスです。こんな時にハッピーゴロゴロが聞こえると猫も飼い主も癒しのひとときになりますね。
結びに
猫がゴロゴロと喉を鳴らすのには理由があることが分かりましたね。要求、病気やケガなどのサインにも早く気が付いてあげられそうです。ハッピーゴロゴロが毎日聞こえるような幸せな日々が続きますように。