原産国 | イギリス |
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体重 | 5.5kg~8kg |
体高 | 31cm~33cm |
グルーブ | 9G |
特徴
体高より体長が長めです。大きな垂れ耳と大きくて丸い目、平坦な頭頂部に尖った鼻が特徴的です。被毛は絹糸のように滑らかな長毛で、耳と胸、足、尾には飾り毛があります。身のこなしが優雅でバランスのとれた紳士的な表情を持っています。
性格
明るく陽気な性格で、飼い主や家族には愛情深く従順です。大変穏やかで社交的なので、子どもや他の動物とも仲良くすることができます。無駄吠えやかみ癖なども少なく、攻撃性もないので初心者の方にも飼いやすい犬種です。
毛色
ブラック&タン、ルビー(濃い栗赤茶)、ブレンハイム(白色をベースに茶色の模様が入る)、トライカラーの4色があります。
育て方
遊び好きなので、毎日30分くらいの散歩は欠かせません。室内でもおもちゃで一緒に遊んであげると良いでしょう。
基本的に従順で、無駄吠えやかみ癖が少ないので、しつけは楽なほうです。
被毛は長い上毛や飾り毛があり、換毛期は抜け毛が多くなるので、毎日丁寧にブラッシングしてあげてください。美しいスタイルを維持するために月に1回程度トリミングすると良いでしょう。
気をつけたい病気
遺伝的に多いとされているのが僧房弁閉鎖不全症です。高齢になるとどの犬でも起こりやすい疾患ですが、この犬種の場合、早い犬は生後1~2年から起こり6歳以上になると全体の6割以上がかかると言われています。早めの治療が必要なので、定期的に心臓の状態を診てもらうことが大切です。また普段から食生活にも気をつけてください。
他に短頭種気道症候群などの呼吸器疾患や、白内障や結膜炎などの眼疾患にも注意が必要です。
歴史
16世紀ごろ鳥猟犬として活躍していた犬が祖先犬と言われています。
16世紀から19世紀の間、英国王室では小型のスパニエルであるトイスパニエルがたいへん愛されていました。特にチャールズ2世は、あまりに溺愛しすぎたために公務に支障がでるといったエピソードがあるほどでした。
しかし18世紀にヨーロッパで短吻種の犬が流行し、その影響を受けてパグなどとの交配が進み、やがてスパニエル種の短吻タイプ、キングチャールズスパニエルが誕生しました。
19世紀初めに、チャールズ2世が育てていたような長吻タイプへの復活を求めて、アメリカの富豪であるロズウェル・エルドリッジ氏が巨額の懸賞金をかけました。その結果、繁殖家たちがこぞって戻し交配を進め、現在の長吻タイプが誕生し、1945年にイギリスでキャバリアキングチャールズスパニエルという犬種として登録されました。キャバリアとは「騎士」という意味で、イギリスでは現在でも愛玩犬として大変人気の犬種です。