ヒマラヤン【Himalayan】

ヒマラヤン/ペット図鑑

原産国 イギリス
公認団体 TICA
毛種 長毛種

特徴

人気の猫で、一つの猫種のように扱われていますが、多くの猫協会ではペルシャの毛色のバリエーションの一つという位置付けになっています。
猫の王様と呼ばれるペルシャとシャムを交配して誕生したので、ペルシャの絹のような滑らかな長毛とシャムのエキゾチックな毛色を持ち合わせているのが特徴です。しっかりとした骨格で、体は丈夫で力強さがあります。顔の形はまん丸で、短くつぶれた鼻も特徴的です。

性格

優しくのんびりとしていますが、他のカラーのペルシャよりも行動的です。人なつこいシャム猫の血が半分入っているからか、他のカラーのペルシャよりも社交性が高く、人や他のペットとも仲良くできます。遊ぶのは大好きですが、ペルシャ同様高いところに登るのは得意ではありません。

毛色

毛色は、シール、チョコレート、ブルー、フォーン、クリームなど様々ですが、耳、口元、脚、尾などに現れるポイントカラーを持つことが最大の特徴です。

育て方

賢い猫なので、しつけは難しくありません。遊び好きですが運動はあまり得意でなく、激しく動き回ることを好みません。小さなおもちゃなどを使って遊んであげましょう。太りやすい傾向がありますので食事管理も大切です。
長毛のダブルコートなのでお手入れは必須です。毛玉にならないように出来るだけ毎日コーミングかブラッシングをしてください。

気をつけたい病気

遺伝性疾患が多いペルシャの性質を受け継いでいますが、命にかかわるほどの重大な病気はあまりないと言われています。
尿石ができやすい傾向があり、尿路閉鎖になると命にかかわりますので、ふだんからよくお水を飲むように工夫し、おしっこの量や色にはよく注意してあげましょう。
流涙症は鼻が短い猫がかかりやすい病気です。日頃から目やにの量に注意し、こまめに拭き取ってあげましょう。
毛球症になると嘔吐や便秘、食欲不振などを起こします。普段からこまめにブラッシングをして飲み込んでしまう毛の量を減らしてあげてください。

歴史

ペルシャは最古の猫種と言われるほど古くから存在する猫です。その起源は諸説ありますが、はっきりしたことはわかっていません。1800年代にイギリスで計画的に繁殖され、ロンドンで開かれた世界初の公式なキャットショーに登場、以来人気の猫種となり「猫の王様」と呼ばれています。
ペルシャのさまざまなカラーバリエーションが作られていく中で、1930年代アメリカで長毛のペルシャにシャム猫の美しいポイントカラーを加えたいと考えたブリーダーたちによって計画的な繁殖が行われた結果、ヒマラヤンが誕生しました。その後爆発的に人気となり、一つの猫種として認定されたこともありましたが、現在多くの猫協会では、ペルシャの毛色のバリエーションの一つという位置付けになっています。
名前のヒマラヤンは、特徴的なポイントカラーがヒマラヤウサギに似ていることに由来しています。