原産国 | イギリス |
---|---|
公認団体 | CFA ・ TICA ・ FIFe ・ GCCF |
毛種 | 長毛種 |
特徴
アビシニアンの長毛種で、毛の長さが違うだけで他の特徴は同じです。
丸みのあるクサビ形の顔とアーモンド形の大きな目を持ち、体は筋肉質のフォーリンタイプです。美しい長毛は柔らかく絹のようで、長い尾はキツネの尾のようにフサフサした毛で覆われているため「キツネのような猫」と表現されることもあります。また美しい鳴き声は「鈴を転がしたような声」と言われています。
性格
アビシニアン同様、甘えん坊で人と触れ合うことが大好きです。好奇心旺盛で活発に動き回ります。賢く洞察力があり、犬のようだと言う人もいるくらいコミュニケーション能力が高いので、しつけがしやすい猫種です。他人に対しては人見知りをしやすい傾向があります。また、神経質なため環境の変化に対しては敏感で、騒音を苦手な子が多くみられます。
毛色
代表的な毛色は、ルディー、フォーン、ブルー、レッド(ソレル)の4種です。アビシニアン同様ティックドタビーで、光の加減で色味が違って見えるのが特徴です。
育て方
長毛種のダブルコートですが、さほど長くないのでお手入れは比較的楽です。美しさを保つために、1日に1度はブラッシングとコーミングをしてあげてください。
運動神経が高く好奇心旺盛で活発に動き回るので、キャットタワーを設置するなど十分に運動できるスペースを作ってあげましょう。
用心深い面があるので知らない人や大きな音に驚いたり、留守番などで寂しさなどを感じてしまうとストレスを溜めてしまうことがあります。安心できる落ち着いた環境を準備し、たくさん遊んであげるよう心掛けてください。
水を怖がらないので、特に子猫の頃はお風呂場に行かせるのは大変危険です。浴槽に水を溜めておかないなど危険防止を徹底してください。
気をつけたい病気
重症筋無力症は、発症数は少ないですがアビシニアン同様比較的危険性が高いと言われています。
ピルビン酸キナーゼ欠損症や進行性網膜萎縮なども気を付けたい病気です。遺伝性の病気なので予防はできませんが、遺伝子検査をすることができます。できれば親の遺伝子検査について確認しておくと良いでしょう。
尿石症は猫全体に多い病気なので、肥満にならないように食事に注意したり、新鮮な水をいつでも飲めるようにしてあげるなど、日頃から予防を心掛けてください。
歴史
アビシニアンの長毛種です。アビシニアンは最も古い猫種の一つで純血種として繁殖され、キャットショーにも出陳されてきた猫種で、1930年頃にはアメリカや世界中の国々でも繁殖されるようになり、たくさんの人に愛される猫種となりました。その過程で突然変異により時折長毛種の子が生まれ、ロングヘアード・アビシニアンと呼ばれていました。しかし血種を守るブリーダーの間では良いものとされていませんでした。
1963年、カナダのブリーダーのメアリー・メイリングが地元のペットショーに初めてロングヘアード・アビシニアンをエントリーしました。その時キャットショーの審査員をしていたケン・マックギルはこの猫の魅力に驚き、メアリーから一匹もらいうけて計画繁殖を始めます。こうして本格的にアビシニアンとは別品種として認められるための活動が始まりました。このケンが育てた「Mayling Tutsuta」という名の猫がソマリとしての最初の公式記録と言うことになっています。
1978年には、独立種としてソマリが誕生しました。名前の由来はアビシニアンの名前の由来となったアビシニア(現エチオピア)の隣国ソマリアからきていますが、血統とソマリアとは直接関係はありません。