原産国 | 日本 |
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体重 | 13kg~27kg |
体高 | 43cm~55cm |
グルーブ | 5G |
特徴
体の均整が良くとれていて、筋肉が発達しています。しっかりとした骨格で、引き締まった体は持久力に富んでいます。立ち耳で、三角形のやや釣りあがった目やくるりと巻いた尾(巻き尾または差し尾)が特徴的です。被毛は短毛のダブルコートで、上毛は硬くまっすぐで下毛は柔らかく密生しています。頬と尾の毛がやや長めです。
性格
落ち着いた性格で、飼い主や家族には忠実で従順です。反面、他人や他犬に対しては警戒心が強く、場合によっては攻撃的になることもあります。紀州犬の気質やしつけ方を理解したうえで、よい環境を整えて、たっぷり愛情を注げば、それ以上の忠誠心を返してくれます。
毛色
毛色は白、赤、胡麻などがありますが、現在は白が圧倒的に多いです。
育て方
運動が大好きで活動的なので、散歩は毎日2回1時間以上を目安に行い、できれば思い切り走り回れるドッグランなどでも運動させてあげると良いでしょう。
警戒心が強いため他の人や犬に飛びかかったりしてしまうことがあります。飼い始めからの徹底したしつけを行い、トラブルが起こらないようにコントロールすることが重要です。また、子犬の頃から多くの経験をさせて社会性を身につけさせるようにしてください。
被毛はダブルコートですが、日頃の手入れは毎日の軽いブラッシングで十分です。春と秋の換毛期にはアンダーコートが大量に生えかわるため、念入りにブラッシングを行って抜け毛を取り除いてください。
気をつけたい病気
平均寿命は13歳で、比較的体が丈夫で後発疾患が少ない犬種だと言われています。しかし、先天的な病気の心室中隔欠損や日本犬に多いアレルギー性皮膚炎などの皮膚疾患、白内障や緑内障などの眼疾患にはかかりやすく、日頃から注意が必要です。
歴史
祖先は紀元前からいた中型犬で、現在の和歌山県や三重県にあたる紀州地方の山岳地帯の猟師たちに銃猟犬として飼われ、猪狩りや一時期は鹿狩りにも用いられていました。弘法大師が聖地を求める行脚の途中で道に迷った時、高野山の霊地へ導いてくれたのが紀州犬だったという言い伝えもあります。1934年、国の天然記念物に指定されました。現在でも猪猟犬として用いられているほか、家庭犬としても愛育されています。
自治体によっては紀州犬を人畜に危害を加える恐れがあるとして、危険犬種(特定犬)として条例に指定している所もありますが、タレント犬として映画やテレビ、CMなどに出演する機会も多く、安定した人気を保っています。近年はアメリカを中心とした海外でも人気が上昇しています。
以前は、紀州と言ってもその地域が広いことから飼育する地方ごとに呼び名が異なり、那智犬、熊野犬、太地犬、奥吉野などと呼ばれていましたが、日本犬保存会に紀州犬として登録されてからは、すべてを紀州犬と呼ぶようになりました。