原産国 | イギリス |
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体重 | 5kg~6kg |
体高 | 25cm~30cm |
グルーブ | 3G |
特徴
足が短めなので体高より体長が長く、体つきは筋肉質でたくましい四肢を持っています。賢そうな顔立ちで、ボタン耳と垂れ尾が特徴的です。
被毛は、まっすぐで短毛のスムースコート、長毛と短毛が混ざって生えているブロークンコート、粗い手触りで長毛のラフコートの3タイプがあります。
性格
やんちゃで好奇心旺盛、遊ぶのが大好きです。狩猟犬の資質を持つため賢く勇敢ですが、吠えやすい性質も持っています。また、大胆で負けず嫌いな一面もあり、自分より身体の大きな相手にも怯まず立ち向かって行くようなこともあります。
毛色
主に、ホワイトタン、ホワイトブラック、ホワイトタンブラック(トライカラー)の3色で、ごく稀にホワイトがいます。
育て方
非常に体力があるので毎日の運動は必須です。毎日1時間以上の散歩以外に、ゲーム感覚で出来るスポーツなども取り入れて、たくさん運動させてあげてください。。
賢いのでしつけは比較的容易ですが、愛玩犬の感覚で甘やかして育てると成犬になってから問題になることがあります。子犬の頃から散歩やスポーツなどを通じて一貫性のある態度でしつけ、飼い主に対する服従心をしっかりと養うことが大切です。
猫やハムスターなどの小動物と一緒に過ごさせる場合、追いかける習性があるので注意が必要です。
被毛は、どのタイプもムダ毛を取り除くためにこまめにブラッシングするようにしてください。ブロークンとラフの場合は、定期的にプロのトリマーにプラッキングしてもらうのも良いでしょう。
気をつけたい病気
ほかの犬種に比べて遺伝性疾患などは大変少ないようですが、 大腿骨頭壊死症(レッグ・ペルテス病)、膝蓋骨脱臼などが起こりやすいようです。他にクッシング症候群や糖尿病なども多く、運動に伴うけがにも気をつける必要があります。
非常に運動量があってパワフルなだけに病気の発見が遅れやすいので、日頃から少しの変化にも気づいてあげることが大切です。
歴史
この犬種の始まりは、19世紀の中頃、イギリス・デボン州に住むキツネ狩りの愛好家ジョン(ジャックの別名)・ラッセル牧師が譲り受けたトランプという名の雌のフォックステリアだったと言われています。牧師はトランプをベースに優秀な猟犬を作ろうと考え、ビーグルやボーダーテリアなどを掛け合わせました。その結果、勇敢で気性の強い犬が誕生し、狩猟能力の高さからハンターに高い評価を受けました。当時は犬種名をつけられることなく、見た目そのままのフォックステリアと呼ばれていたそうです。
1883年に牧師が亡くなった後、2つのタイプに分かれます。牧師から継承した真横から見て正方形に近い体型をした系統をパーソンラッセルテリアと呼び、オーストラリアに渡って家庭でも飼いやすいように改良が進み、足がやや短く長方形の体型をしたものをジャックラッセルテリアと呼ぶようになりました。
イギリス原産でありながらイギリスの公認犬種としては登録されていませんが、これは牧師がドッグショーに出すような犬ではなく、猟犬として生きるための犬だからと公認登録を拒んだためと言われています。日本では公認犬種として登録されています。
近年、映画「マスク」などテレビドラマや映画などに多数出演した影響もあって人気が高まっている犬種です。