原産国 | 日本 |
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体重 | 9kg~11kg |
体高 | 牡30cm~38cm、牝は牡よりやや小さめ |
グルーブ | 5G |
特徴
とがったマズルと三角形の立ち耳を持ち、豊富な純白の毛におおわれ、ふさふさとした尾を背負っています。体高と体長の比率は10対11で、全体的なバランスがよく犬種独特の優美さを持っています。
性格
日本で大流行した1950年代当時は無駄吠えがひどいと言われていましたが、その後の選択繁殖による育種でその性格は改善され、近年は穏やかで人なつっこく好奇心旺盛な性格の個体が増えてきています。飼い主や家族に対しては従順で忠実、しっかりしつけをすれば他の動物とも上手に付き合うことが出来ます。
毛色
純白以外のカラーは認められていません。
育て方
活発なので散歩は1日30分以上を2回を目安に行ってください。毎日十分な運動をすると精神的にも安定します。散歩以外にもドッグランで走らせたりドッグスポーツをしたりするのも良いでしょう。
賢く物覚えがよいのでしつけはしやすい犬種です。近年性格はかなり改善されましたが、環境によっては神経質になることがあります。子犬の時から外へ連れ出したり社会性を養うために他の犬と遊ばせるようにすると良いでしょう。
豊かな長毛なので手入れは大変です。ダブルコートで抜け毛が多く、特に換毛期は驚くほど抜けるので、ブラッシングは最低でも週に3~4回は行ってください。
毛が豊富なため、熱中症にならないよう室温を管理し、常に水が飲めるようにしておくと良いでしょう。
気をつけたい病気
流涙症、皮膚病、膝蓋骨脱臼などにかかりやすいと言われています。
流涙症は予防できないので目の周りが変色してきた時は早めに病院に連れていきましょう。
毛が多いためブラッシングを怠ると通気性が悪くなり、膿皮症、落葉状天疱瘡、全身性紅斑性狼瘡、アレルギー性皮膚炎などの皮膚疾患を起こしてしまう可能性があります。定期的なブラッシングなどのお手入れが早期発見・早期治療につながります。
膝蓋骨脱臼は、ひざの膝蓋骨が外れてしまう病気です。予防のために、室内にマットを敷いたり階段の少ない散歩コースを選ぶなど、足に負担をかけないように気を付けることが大事です。
歴史
1920年頃に日本に輸入されてきたと言われていますが、祖先犬については諸説あり詳しいことはわかっていません。ジャーマン・スピッツかアメリカン・エスキモー・ドッグ、ボルピノ・イタリアーノなどの白いスピッツ系の犬種を交配して、小型に改良したものと推定されています。
戦後、毛並みが美しく番犬としても使えることから、お金持ちや愛好家の間で人気が急上昇し、1958年には年間登録犬数でトップを獲得しました。しかし、当時の日本は犬を屋外で飼うことが多かったことやしつけに関する意識が浸透していなかったこともあって、飼いにくさから人気は徐々に衰えていきました。しかし、その後、熱心な愛犬家たちの手によって、吠え癖が少なくなるように長い時間をかけて丁寧な繁殖が行われました。その結果、性格が改良され、大人しく穏やかな日本スピッツがどんどん増えるようになりました。飼いやすくなったため日本での人気も回復傾向にあり、海外での人気も高まっています。