原産国 | タイ |
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公認団体 | CFA ・ TICA ・ FIFe ・ GCCF |
毛種 | 短毛種 |
特徴
体型は筋肉質でがっちりとしたセミコビータイプです。コラット独特のハート型をした頭部と美しいグリーンの大きな目とブルーの被毛が特徴的です。被毛はアンダーコートがなく、体に密着したシングルコートで、完成するまでに平均して4年程かかります。
性格
大人しく静かな猫で、飼い主に対する忠誠心が高く甘えるのが大好きです。とても優しく我慢強い猫なので子供の相手をするのもうまく、他の猫やペットとも平和的に過ごせます。ただ、プライドが高く常に上位にたっていようする傾向があるので相性は大切です。束縛心が強いところがあるので、飼い主が構ってあげないといじけてしまうようなこともあります。よく鳴く猫なので集合住宅の場合は注意が必要です。
毛色
ブルーのみが認められています。1本1本の毛はシルバーのティッピングが入っており、光の加減によってキラキラと輝いて見えます。
ブルー以外にライラック色やポイントの入った毛色が生まれることがあり、ライラック色のコラットを「タイ・ライラック」、ポイントカラーのコラットを「タイ・ポインテド」として独立させようとする動きもあります。
育て方
短毛のシングルコートなのでお手入れは難しくありません。ブラッシングは1週間で1回を目安に定期的に行ってください。
若猫時代まではとても活発で、精神的に落ち着いてくるのに4年程かかると言われています。それまでは多くの運動と遊びが必要なので、十分に運動できるスペースやキャットタワーなどを用意し、1日1時間は一緒に遊んであげると良いでしょう。
食欲旺盛なので肥満にならないよう食事管理が大切です。
気をつけたい病気
比較的頑健な猫ですが、膀胱炎や尿結石、高齢になると腎不全などには注意が必要です。GM1またはGM2と呼ばれる神経と筋肉が侵される遺伝子疾患を発現してしまうケースがあります。発症すると1歳3ヶ月までに死亡してしまう恐ろしい病気です。血統の中にこの病気を持つコラットがいないか、ブリーダーへ確認することが必要です。
プライドが高く精神的に弱い面があるのでストレス性の脱毛を起こすことがあります。スキンシップを心がけたり、長時間の留守番をさけるなど寂しい思いをしないよう気を付けてあげてください。
歴史
タイ王国の北東部にあるコラット地方で自然発生した猫種です。アユタヤ王朝の時代(西暦1350~1767年)に書かれた文献「cat book poems」などにも登場し、幸福と繁栄をもたらす猫として大切にされてきました。現代のタイでも、縁起の良い猫として結婚のお祝いに贈られるなど贈呈用として扱われ、売買が禁止されていた時期もあったほどでした。
1800年代の後半にイギリスのキャットショーに登場しましたが、その時はシャムのカラーバラエティとして紹介されました。1959年にアメリカ人のジーン・ジョンソンが自国に持ち帰って繁殖を開始し、1966年にCFAに公認されました。イギリスでは1975年にGCCFに公認されています。
同じ銀灰色の毛色を持つシャルトリュー、ロシアンブルーと並び、ブルー御三家と称されています。