原産国 | アメリカ |
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公認団体 | TICA |
毛種 | 短毛種・長毛種 |
特徴
マンチカンとペルシャ系の猫を交配して誕生したミックス種なので、それぞれの猫の魅力を持ち合わせた猫種です。マンチカンのような短い足が特徴的ですが、マンチカン同様、長い足のミヌエットも珍しくありません。体は筋肉質でがっしりとしていて、丸い頭に小さめの耳が離れ気味についていて、大きくて真ん丸な目をしています。ペルシャのように柔らかくふあふあした被毛はロングヘアとショートヘアがあります。
性格
ペルシャの優しさとマンチカンの好奇心旺盛さを合わせ持っています。遊ぶことが大好きなので飼い主といつも遊んでいたがります。人見知りすることもほとんどなく他人や他のペットにも友好的なので複数のペットを持つことも可能です。賢い性格であまり頑固でもないので、しつけし易く飼いやすい猫です。
毛色
ブラック系、ブラウン系、レッド系、ブルー系、シルバー系、クリーム系、ホワイト系などあらゆる毛色が認められています。また、ブラウン×ホワイトなどの2色や三毛猫色のキャリコなどもあります。
育て方
マンチカンの好奇心旺盛な性格を受け継いでいるので、よく動き回ります。特に子猫の頃は活発なのでキャットタワーなど運動ができる環境を整えて十分に動き回れるようにしてあげてください。
様々な飼育環境に順応できる猫種で、人や他のペットにも友好的なので子供のいる家庭やペットを複数飼育している家庭でも適応します。また単独で遊んでいることも出来るので一人暮らしなどで留守番が多くなる場合でも問題なく飼うことができます。
被毛は毛質が柔らかいダブルコートで、特に長毛の場合は毛がもつれやすいので、できれば毎日ブラッシングすると良いでしょう。
気をつけたい病気
基礎猫のペルシャは遺伝的な疾患が多い猫で、その影響を受けてしまう場合がありますので気をつけておきましょう。
あまり運動していないのに息苦しそうにしていたり、ぐったりしているようなら、肥大型心筋症や拡張型心筋症を疑ってください。のう胞腎は腎臓の中に無数の細かい水袋ができる病気で、水を飲む量が急激に増える、尿の量や回数が増える、元気がなくぐったりするといった様子が見られるようになります。いずれの場合もその兆候が見られたら、早めに病院を受診するようにしてください。
その他、角膜炎・流涙症などの眼病や肥満にも十分注意しましょう。
歴史
1995年アメリカで犬のブリーディングを行っていたジョセフ・スミス氏は、ウォール・ストリート・ジャーナル紙に掲載されていた「マンチカン」に関する記事を読み、長い足のマンチカンはスタンダードから外れるという理由で捨てられているという現実を知ります。問題意識を持ったスミス氏は、足が長いという理由で捨てられることがあってはならないと考え、自らの手で短足猫の固定化を試み始めました。まずはマンチカンとペルシャを交配し、生まれた子猫にヒマラヤンやエキゾチックショートヘアといったペルシャの遺伝子を持つ猫種を掛け合わせ、1996年ミヌエットが誕生しました。2001年TICAに予備登録されますが、その後スミス氏は思うように育種が進まず繁殖をあきらめてしまいます。しかし世界中のミヌエットブリーダーたちがスミス氏の意思を引継いで猫種の固定化に向けた研究と繁殖を進めました。2012年ようやく登録が認められ、キャットショーへの参加もできるようになりました。
当初は、フランスの英雄の名にちなんで「ナポレオン」と呼ばれていましたが、フランスの英雄の名を猫に付けることは不敬だと考える人々がいたため、2015年に名称変更となりました。