原産国 | アイルランド |
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体重 | 27kg~33kg |
体高 | 牡67cm前後、牝62cm前後 |
グルーブ | 7G |
特徴
体長が体高より長く、垂れ耳とまっすぐな尾を持ち、各部のつり合いの良くとれた優雅な姿をしています。艶やかで美しい被毛は、柔らかく滑らかなシングルコートで、耳の上部や前胸、尾の裏側、足などに飾り毛があります。
性格
無邪気で好奇心旺盛、常にエネルギーに溢れています。狩猟犬なので忍耐強さも持ち合わせています。飼い主に対しては忠誠心が強く、家族と一緒にいることが大好きです。社交性もあるため、他の犬や子供達とも問題なく遊ぶことができます。
毛色
毛色はチェスナット(栗色・マホガニーレッド)の一色のみですが、茶の濃淡には個体差があります。胸、喉、指の白斑や、鼻筋のブレーズは認められています。
育て方
豊富な運動量が必要な犬種で、運動不足になると欲求不満から問題行動を起こすことがあります。散歩は、毎日朝晩2回それぞれ1時間程度は必要で、そのほかに一緒にジョギングをしたり、ドッグランで走らせてあげたりするのも良いでしょう。狩猟犬なので散歩中に猫や小動物を見つけると追いかけようとすることがあります。子犬の時から十分なしつけをしておくことが大切です。
飼い主や家族には忠誠心が強いので、比較的しつけはしやすいと言われていますが、大雑把な性格のため、トイレなど室内での生活面のしつけには、少々根気がいる場合があります。
毛が長く絡まりやすいため、2日に1回はブラッシングが必要です。また、換毛期には多くの毛が抜けるので毎日のブラッシングを心がけましょう。
気をつけたい病気
アイリッシュセッターのように胸の深い犬種では、胃捻転が起きやすいことが知られています。食後に激しい運動を避けること、食べ過ぎや早食いさせないことなどが予防になります。
進行性網膜萎縮症(PRA)が多い犬種としても知られています。ほかに、大型犬に起きやすい股関節形成不全にも注意が必要です。予防として、進行性網膜萎縮症のDNA検査、股関節検査をしておくと良いでしょう。
歴史
セッター種の中で最も古い歴史を持つ犬種といわれています。正確な起源は分かっていませんが、ヨーロッパ大陸にいたレッドスパニエルにポインター種とセッター種を交配させて生まれたものと考えられています。獲物を発見するとしゃがみ込んでその位置を知らせる特性が、鳥猟に欠かすことのできない犬種として、原産国だけでなくイギリス諸島周辺で活躍していました。
1800年代初期、アイリッシュセッターの毛色は赤一色以外にも、白地に斑のあるカラーも全てアイリッシュセッターと呼んでいましたが、のちに白地に斑のカラーはアイリッシュレッドアンドホワイトセッターとして独立したため、1876年から単色の赤いコートだけをアイリッシュセッターと呼ぶようになりました。
鳥獣犬だけでなく、人の暮らしの伴侶犬にも適することから女性や子供にも人気が高く、家庭犬としても多く飼育されています。