バーマン【Birman】
原産国 | ビルマ(ミャンマー) |
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公認団体 | CFA ・ TICA ・ FIFe ・ GCCF |
毛種 | 長毛種 |
特徴
中型よりやや大きく、体型はロング&サブスタンシャルタイプで堂々としています。鼻筋が高いローマン・ノーズ(ローマ人の鼻)とサファイアのような濃いブルーの目が印象的です。被毛はセミロングでサラサラしています。最も特徴的なのは白い毛で被われている四肢の先で、前脚はグローブ、後ろ脚はレースと呼ばれています。声が低いという特徴も持っています。
性格
優しく穏やかな性格で安定しています。飼い主に忠実で献身的、甘えん坊なので家族から長い間離れることを好みません。他の猫や犬とも上手に接します。辛抱強い面もあるので子どもとも大変上手に付き合うことが出来ます。
毛色
色はシールブラウン、ブルーソリッド、シルバー、ライラック、チョコレート、クリーム、トーティなど多数が認められています。すべての毛色でポイントを持ちます。
育て方
飼い主や家族とのコミュニケーションを楽しみ、一緒に遊ぶことが大好きなので、おもちゃを使って一緒に遊んであげてください。明るく活発ですが成猫になると落ち着いてきます。
肥満になりやすい傾向があるので、年齢に合わせた食事管理が必要です。
セミロングですが、毛は絡まりにくく抜け毛も少ない方なので、お手入れはそれほど大変ではありません。週に2?3回はコーミングやブラッシングを行ってあげましょう。
気をつけたい病気
股関節形成不全症は、股関節の形が先天的に異常な状態をいい、生後半年頃から歩行時に腰が左右にゆれたり、後足をうまく折りたためないような症状が見られるようになります。
白内障は、水晶体が何らかの原因で白く濁ってしまう病気です。遺伝性のものはあまりなく、殆どが外傷や眼内の炎症などにより発症します。
肥大型心筋症は、心臓の筋肉が内側に向かって厚くなり、心室が狭くなることにより体に十分な血液を送ることが出来なくなる病気です。基本的には完治しない病気ですが、病気が進行しないようにお薬を使っていい状態を維持していくことになります。定期的な検査を行って、心臓の状態をチェックすることが大切です。
尿路結石症は、腎臓、尿管、膀胱、尿道のどこかに結石ができる病気です。頻繁にトイレへ行くのに少ししか出ないなどの様子が見られたら獣医師に診てもらってください。
慢性腎不全は腎臓の機能が徐々に低下し、機能不全に陥った状態のことです。中年齢から高年齢の猫に多い病気で、おもな初期症状は多飲多尿です。急性腎不全と違い徐々に進行していく病気で、一度発症すれば治ることはありません。治療は、その進行をできるだけ抑え、症状を緩和することが目的となります。
歴史
現在のミャンマーであるビルマ原産とされていますが、詳しいことはわかっていません。1920年頃にオスとメスのバーマン2頭がビルマからフランスに輸出され初めて欧米に渡りました。2頭うち、オスは輸送中に死亡してしまいましたが、メスは妊娠しており、フランスで1匹のバーマンを出産します。このメスと子猫が、最初の繁殖の基礎となったとされています。1926年にパリで開催されたキャットショーに登場、大変な人気を集めてフランスで1つの猫種として根付き、その後ヨーロッパ各地へ広がっていきました。
ミャンマーには、バーマンの基礎となった猫の神秘的な伝説が残っており、「ビルマの聖猫」と呼ばれています。