ゴールデンレトリバー

ゴールデンレトリバー【Golden Retriever】

ゴールデンレトリバー/ペット図鑑

原産国 イギリス
体重 牡29~34kg、牝25~29kg
体高 牡56~61cm、牝51~56cm
グルーブ 8G

特徴

均整のとれた体は力強く丈夫です。大きめの頭部、垂れ耳、アーモンド形の目が特徴的です。原産国のイギリスで作出されたイギリス系とアメリカで作られたアメリカ系の2タイプがあります。
イギリス系は、瞳や鼻の色が黒色で、アメリカ系と比べて被毛が短く緩いウェーブがかかっています。
アメリカ系は、瞳の色が茶色で、鼻の色は成長と共に黒から茶色に変わっていきます。被毛は柔らかいストレートです。

性格

飼い主に対しては大変愛情深く忠実です。とても穏やかで、他犬や他動物とも友好的な関係を築くことができます。寂しがり屋な面があり、人のそばにいたがるので留守番は苦手です。頭が良く、人の言葉をよく理解し指示に従って行動できるので、盲導犬、介助犬、人命救助犬など、さまざまな分野で活躍しています。また体を動かすことが大好きで、ボールやフリスビー、アジリティなどでその能力を発揮しています。
イギリス系は、アメリカ系よりおとなしい傾向があり、水猟犬として生まれた犬のため水難救助犬として活躍する場合が多いようです。
アメリカ系は、明るく好奇心旺盛で、作業欲求が強いので盲導犬や聴導犬として活躍しています。

毛色

イギリス系は白からクリーム色のプラチナカラーの毛色が特徴です。
アメリカ系はライトゴールドから茶色がかったゴールドまで濃淡の幅が広いです。白の差し毛は胸にだけ許されます。

育て方

活発で体力もあるので毎日2回各60分程度の散歩が必要です。散歩だけでなく、定期的にドッグランへ行って思い切り動ける時間を作ってあげてください。体力の発散だけでなく、社会性を身につける良い機会になります。
孤独な時間が長かったり、運動不足だったりすると問題行動を起こす場合があるので、子犬の頃からきちんとしつけることが大切です。飼い主に忠実なので初心者でもしつけはしやすい方です。
きれいな毛並みを保つためにブラッシングは大切で、特に換毛期は毎日行うようにすると良いでしょう。定期的にシャンプーをして皮膚や被毛を清潔に保つことも大切です。

気をつけたい病気

遺伝的に股関節形成不全を発症しやすいことで知られています。他にもアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患や外耳炎にかかりやすい犬種です。
また、一気にごはんを食べたり、食後に激しい運動をすると胃捻転を引き起こしやすいので要注意です。胃捻転を放置すると、数時間で死に至ることもあるため、早期発見・早期治療が重要です。

歴史

歴史については、はっきりしたことはわかっていませんが、1865年スコットランドに住む愛犬家ツイードマス卿が黄色い毛色のウェービーコーテッドレトリバーとツイードウォータースパニエルを交配させたのが起源だといわれています。その後、アイリッシュセターやニューファンドランドとの交配を重ね、19世紀末頃には現在にほぼ近い形になったようです。当時は、鳥猟犬として、水中からの回収運搬を得意としていました。
1911年に愛犬家クラブが設立され、1913年ケンネル・クラブに登録が開始されました。この頃はイエローレトリバーとも呼ばれていましたが、1920年にゴールデンレトリバーに統一されました。
現在では、水難救助犬、盲導犬や聴導犬として活躍する貢献度の高い犬種ですが、家庭犬としても広く愛され続けています。
外見や性格が似ているラブラドールレトリバーとは、親戚関係にあると勘違いされることも多いですが、全く異なる犬種で歴史的背景も違います。