ジャパニーズボブテイル【Japanese Bobtail】
原産国 | 日本 |
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公認団体 | CFA ・ TICA ・ FIFe |
毛種 | 短毛種・長毛種 |
特徴
胴体・四肢とも筋肉質で、体型はすらりとしていてエレガントです。頭部はほぼ正三角形で、直立した耳は大きく離れ気味で、鼻筋は通っています。一番の特徴は、短くボンボンのような形のしっぽで、これは劣性遺伝によるものです。口元にあるウィスカーブレイクといわれるくぼみも特徴的です。被毛は短毛と長毛があり、どちらも柔らかくて絹のようです。
性格
日本猫ならではの優しく温和な性格を持ち、賢くて活発です。人と一緒にいるのが大好きですが、ベタベタと甘えてくることは少ないようです。物わかりが良く、とても社交的なので他の猫とも仲良く過ごすことが出来るため多頭飼いに向いています。
毛色
さまざまな被毛のパターンがありますが、 最も一般的で人気なのはキャリコ&バイカラーで、赤茶色、黒色、白色の3色です。日本では三毛猫と呼ばれていますが、アメリカではそのままミケで通じます。
育て方
太りやすい傾向があるので、スリムな身体を保つためには運動と食事管理は必須です。しっかりと運動できるようキャットタワーを用意したり、興味を持ちそうなおもちゃを用意したりするといいでしょう。人と遊ぶことが大好きなので、一緒にたくさん遊んであげてください。
賢く物わかりがいいので、しつけはしやすい猫です。
被毛はダブルコートですが、抜け毛が少ないので週に2回くらいのブラッシングで大丈夫です。ただし、長毛種の場合は毎日のブラッシングとコーミングが必要です。
気をつけたい病気
多様な遺伝子を持っているため基本的には健康な猫種ですが、遺伝性の脊柱や骨の異常がみられることがあります。ブリーダーに親などに病気はないかを確認して、もし病気がある場合は、定期的に健康診断を行うようにしてください。早期発見、早期治療が大切です。
猫が一般的にかかりやすいといわれている病気には注意が必要です。腎臓病もその一つで、日頃から飲水量、排尿の状態をチェックし、飲水量が増えたり尿量が増してきたといった症状が見られた場合は、早めに動物病院へ連れて行きましょう。
歴史
起源についてはっきりわかっていませんが、1000年以上前に中国から日本に入って来た猫だと言われています。仏教などの書物や飼育されていた蚕をネズミから守るために重宝されていたようです。江戸時代になると浮世絵などにも描かれていました。
1968年にアメリカ人ブリーダーが、短い尻尾の日本猫を3匹持ち帰って繁殖を開始しました。その後100匹以上がアメリカへ渡り、繁殖計画が進められ、1976年に、CFAに正式に猫種として認められました。海外では見慣れない短い尻尾が魅力的なので、現在はアメリカだけでなく、世界中で広くかわいがられています。
日本では昔から幸運のシンボルとして人気があり、招き猫のモデルはジャパニーズボブテイルであると言われています。