ポメラニアン【Pomeranian】
原産国 | ドイツ |
---|---|
体重 | 1.4kg~2.5kg |
体高 | 18cm~25cm |
グルーブ | 5G |
特徴
スクエアな体型で、体の各部がよく引き締まり、小さいながらも丈夫な犬種です。フォクシーヘッドと呼ばれるキツネに似た頭部に、とがった小さな耳や小ぶりな鼻、つぶらな瞳が特徴的です。被毛はふわふわとした豊かなダブルコートで、尻尾の飾り毛は扇のように広がっていて豪華です。可憐で知性あふれる表情を見せます。
性格
とても活発で賢く、好奇心旺盛です。人間が好きで、特に飼い主に対して強い忠誠心があります。他の犬に対してもフレンドリーに接するので多頭飼育もあまり難しくありません。その一方で繊細で気が強い一面もあり、よく吠える傾向があります。
毛色
毛色のバリエーションがとても多い犬種のひとつです。ホワイト、ブラック、ブラウン、チョコレート、レッド、オレンジ、クリーム、オレンジ・セーブル、ビーバー(濃いベージュ)、ブルー(灰色)などの単色と、ブラック・タン(黒茶)、ウルフ・セーブル(灰に黒の差し毛)、パーティ・カラー(混色)などがあります。
育て方
とても活発で運動好きなので毎日の運動は必須ですが、手足の骨格が細いので、関節に負担をかけないように散歩の量は体調をみながら加減してください。
賢いのでしつけは入りやすいほうです。吠え易く噛み易い犬種ですが、しつけによってある程度は抑えることができます。子犬の頃からきちんとしつけて社会化に努めるようにしてください。
豪華な毛並みを維持するためには、こまめなブラッシングやトリミングが大切です。特に抜け毛の季節には毎日のケアが必要となります。毛量の多さから皮膚病などに気付きにくいので定期的にチェックしましょう。
好奇心旺盛なので誤飲に注意してください。
気をつけたい病気
比較的身体の丈夫な犬種といわれていますが、骨が弱いので膝蓋骨脱臼や大腿骨頭壊死症(レッグ・ペルテス病)など、関節に異常が起きることが多い犬種です。早期発見が大切なので、歩き方がおかしいと感じたら早めに受診するようにしましょう。
気管虚脱など、喉や気管の病気にもかかりやすい傾向があります。命にかかわることもあるので、日頃から呼吸音には注意が必要です。
他にクッシング症候群、水頭症、流涙症などにかかりやすいと言われています。
歴史
祖先犬は、ジャーマンスピッツと考えられています。18世紀頃ドイツ東部とポーランド西部にまたがるポメラニア地方の牧羊・作業犬が、品種改良によりやや小型化され、その後イギリスに渡って愛好されるようになりました。その後、ポメラニアンの存在を広めたのは、イギリスのヴィクトリア女王と言われています。その当時の体重は現在より大きめでしたが、ヴィクトリア女王が展覧会に出陳した小柄なポメラニアンが優勝したことがきっかけで「女王の犬」として人気が爆発し、より小型化の方向に改良・繁殖されるようになりました。日本では1970年代以降、家庭犬・愛玩犬として人気の犬種となりました。
現在でも世界中を魅了している犬種のひとつで、アメリカや日本では常にランキングの上位に名前を連ねています。
標準サイズのポメラニアンよりも明らかに小さいポメラニアンをティーカップポメラニアンと呼ぶことがありますが、日本では正式な犬種として認められていません。