シーズー【Shih Tzu】
原産国 | 中国 |
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体重 | 4kg~7kg |
体高 | 20cm~28cm |
グルーブ | 9G |
特徴
大きな目と垂れ耳、鼻ペチャが特徴的です。咬み合わせはアンダーショット(下の切歯が上の切歯より前方に出ている)であることが好ましいとされています。被毛は美しいダブルコートで、全身が長い毛で覆われています。一生伸び続けるのが特徴でフルコート(あえて被毛を長く伸ばすこと)にしてシーズーならではのスタイルにすることもあります。
性格
明朗活発で陽気な性格です。人懐こくて甘え上手、他人や他犬にも友好的です。大人しく無駄吠えも少ないので初めて犬を飼う人に向いています。反面、プライドの高いところがあるので、自分の気に入らないことがあると吠えたり噛んだりすることがあります。
毛色
ゴールド、ブラック、ホワイト、シャンパンなどのソリッドカラー(単色)やゴールド&ホワイト、マホガニー&ホワイトなどのパーティー・カラー(2色)など、あらゆるカラーが公認されています。日本やアメリカではパーティーカラーが人気です。
育て方
太りやすいため毎日の運動は必須です。散歩は、1日に最低でも20分は行うようにしてください。かなり食欲旺盛なので甘やかさずに食事の量はきちんとコントロールしましょう。
幼い時のしつけによってその後の性格が変わるため、子犬の時から充分なしつけを行ってください。人間が大好きなので聞き分けは良いですが、頑固でプライドが高い面があるので、しかり方には注意が必要です。褒めて伸ばすようにすると良いでしょう。
被毛は、長毛のダブルコートのため、絡まりやすいので毎日のブラッシングが必要です。ブラッシングを怠るとすぐに毛玉になり、放置すると取り除くことが難しくなりカットするしかなくなります。特に、フルコートを目指して伸ばしている場合は念入りにブラッシングを行いましょう。被毛が長いため夏の暑さがとても苦手なので室温管理は大切です。室内温度は25度前後を常に保つようにしましょう。
気をつけたい病気
短頭種、長毛種、垂れ耳など、独特な特徴があるゆえにかかりやすい病気があります。鼻腔狭窄や脂漏性皮膚炎、外耳炎などには注意が必要です。
遺伝的に白内障になることが多く、発症すると目の中にある水晶体という部分が白く濁ることで視界が悪くなり、最悪失明します。早期発見ができれば、点眼や投薬治療を行い進行速度を遅らせることができます。
歴史
中国の王宮で数百年に渡り飼育されていたペキニーズと、チベット地方原産のラサ・アプソとを交配して作出されました。神の使者として神聖視されて、獅子狗(シー・ズー・クウ)と呼ばれていました。獅子は中国では神聖な動物で、長い頭部の髪がライオンに似ていたからではないかと言われています。
1930年にイギリス人の旅行者が中国から持ち帰ってヨーロッパに紹介されましたが、ラサ・アプソとの区別がはっきりしていなかったため、初めはケンネル・クラブでは同一犬種として扱われましたが、1934年に分離独立しました。
1969年アメリカン・ケンネル・クラブに第1号が登録され、日本には1963年頃に紹介されたとされています。