犬のトイレのしつけ方
犬は元々きれい好きな動物ですが、家の中の決められた場所でトイレを済ませるようにするには、子犬の頃からしっかりとトレーニングをする必要があります。
そして、犬のトイレのしつけが成功するかどうかは、飼い主の姿勢に大きく左右されるものです。
そこで今回は、トイレのトレーニングをするときに押さえておきたいポイントなど、トイレのしつけ方についてご説明していきたいと思います。
トイレトレーニングはいつから始めたらいい?
子犬を飼う場合、生後2~3ヶ月で家に迎えるケースが多いですが、この時期の子犬は人間の年齢に換算すると1~2歳で、トイレトレーニングを始めるのに適した時期です。
この時期の子犬は学習能力が高く、様々なトレーニングや人との触れ合いを通して、人と暮らす上で必要となる習慣や考え方、ルールを身につけて行きます。
また、早めにトイレトレーニングを始めると、外出や散歩のトレーニングにも早い段階で開始できるというメリットがあります。飼い犬のトイレトレーニングは、家に来たその日から始めて問題ありません。
トイレトレーニングを始めましょう!
トイレトレーニングを成功させるには、事前にしっかりと手順を把握しておき、トレーニング環境を整えることが大切です。まずは、トイレトレーニングの手順をご紹介します。
STEP1:トレーニング用のトイレを設置する
トレーニング用のトイレは、子犬が安心して排泄できる場所を選ぶようにしましょう。部屋の中に設置する場合は、人がなるべく通らない部屋の隅に作るのがベストです。
トレーニング用のトイレの作成法は、以下の方法が基本です。
1.トイレの場所にしたい位置に防水シートや新聞紙を敷く
2.防水シートや新聞紙の上に、犬用のトイレシートを敷き詰める
3.犬用シーツをサークルで囲む
STEP2:トイレトレーニングの初期段階のポイント
トイレトレーニングの開始時は、犬にトイレの場所を教えることが重要となります。犬をよく観察し、床の臭いを嗅ぐ・そわそわするといった「トイレをしたい素振り」を見たら、すぐにトレーニング用のトイレに連れて行き、サークル内に入れてあげましょう。
また、サークルに犬を放した後は、様子を見守りながら「トイレ」などと声をかけます。こうすることで、犬は飼い主の声と排泄、そしてトイレの場所をセットで覚えることができます。所定の場所で上手にトイレができたら、よく褒めてあげましょう。
STEP3:自発的にトイレに行かせるためのポイント
犬がトイレの場所を覚えたら、サークルを一面ずつ外していき、犬が自分の意思で出入りできるようにしてあげましょう。
サークルを一面外した直後は、犬がトイレに行きたいというサインを出したとき、トレーニング用のトイレ位置まで連れて行きますが、犬が自分でトイレに向かう素振りを見せ始めたら、手助けするのを止めましょう。
STEP4:サークルを外してトイレをさせる時のポイント
サークルを外してもトレーニング用のトイレができるようになったら、今度は敷き詰めたトイレシーツの数を1枚ずつ減らしていきます。最終的にはシーツ1枚だけ残し、そこで排泄ができるようになったら本仕様のトイレトレイを設置してあげましょう。
このとき、オシッコの臭いがついたシーツをトイレトレイの上にのせると、臭いでトイレの場所を確認できるようになります。
STEP5:外出先でトイレトレーニングをする際のポイント
屋内でのトイレトレーニングの際、声かけをしっかり行っておけば、外出先でも問題なく排泄を行わせることができるようになります。
日頃使用しているペットシーツを外出先に持っていき、その上に犬を誘導し、いつもの声かけを行います。そうするとトイレの習慣が身についている犬は、屋外でも抵抗なく排泄することができます。
また、使用済みのペットシーツを持ち運ぶときに臭いが気になるなら、消臭剤やビニール袋などの消臭・防臭対策を十分に行って持っていきましょう。
トイレトレーニングで一番気をつけたいのが「失敗しても叱らない」ということです。2~3ヶ月の子犬は、人間でいうと1~2歳の赤ちゃん。失敗するのが当たり前なのです。失敗しても温かく見守り、成功したらしっかり褒めてあげることを心がけておきましょう。