動物由来感染症とは
「動物由来感染症」とは、動物から人に感染する病気の事をいいます。
人と動物に共通する感染症なので「人畜共通感染症」「ズーノーシス」とも言われます。
また、「動物由来感染症」には、人も動物も重症になるもの、動物は無症状で人だけが重症になるものなど、病原体によって様々な種類のものがあります。
日本で起きた症例
【狂犬病】
海外で犬に咬まれて感染した人が、日本に帰国してから発症。その後死亡しました。
【オウム病】
展示施設の従業員や来場者の間で集団発生した事例があります。
【腸管出血性大腸菌感染症】
ふれあい動物園の施設に来場した人の間で集団感染しました。
【Q熱、パスツレラ症、猫ひっかき病】
犬、猫がふつうに持っている病原体です。過度の接触によって感染したことがわかっています。
【レプトスピラ症】
感染ネズミの尿で汚染された池や川で水遊びをしたことにより、感染。発熱等の症状があらわれた。
【サルモネラ症】
ミドリガメ等爬虫類のペットを飼育していた子どもが感染した。原因がわからずに重症になった事例があります。
【重症熱性血小板減少症候群(SFTS)】
野外でウイルスを持ったマダニに刺された人が感染した。
日常生活で注意すること
●ペットとの過度なふれあいは控えましょう
口移しでエサを与えたり、スプーンや箸の共用は止めましょう。ペットを布団に入れて一緒に寝ることも、濃厚に接触することになりますので、大変注意が必要です。
●ペットにさわったり、砂場や公園で遊んだら必ず手を洗いましょう。
犬や猫などが排せつを行いがちな砂場や公園はとても注意が必要です。特に公園などの、子どもの砂遊び、ガーデニングで草むしりや土いじりをした後は、十分に手を洗いましょう。
●糞尿はすみやかに処理しましょう
糞尿が乾燥すると、その中の病原体が空気中を漂い、吸い込みやすくなります。糞尿に直接触れたり吸い込んだりしないように、出来るだけ早く処理しましょう。
●室内で鳥を飼育するときは換気に注意しましょう
羽毛や乾燥した排せつ物等が室内に充満しやすくなります。ケージや室内のこまめな清掃は当たり前の事、定期的な換気がとても大切となります。
●野生動物の家庭での飼育や野外での接触は避けましょう
特に野生動物はどのような病原体を保有しているか分かりません。むやみに触らないよう、心がけることが必要です。
※詳細については、下記でご案内しています。是非ご覧ください。