愛犬と一緒に雨の日も楽しく散歩!快適に過ごすコツと注意点
雨が降っていても、散歩が大好きな犬は多くいます。とはいえ犬はびしょ濡れになりますし、家に帰ってからのお手入れも大変。飼い主さんとしては少々気が重いのですが、犬の喜ぶ姿を見ると頑張って行こうと思ってしまいますよね。運動することで、犬のストレス解消にもなるので、台風や豪雨など危険のない雨天なら散歩に出かけましょう。雨の日の散歩を楽しく、快適にするコツや注意点をお伝えします。
散歩大好きな犬はレインコートで濡れるのを防止!
犬にレインコートを着させると、被毛が濡れるのを防ぐことができます。かわいい模様やカラーのレインコートが豊富に売られているので、選ぶのも楽しみではないでしょうか。目立つ色を選ぶと、雨で薄暗い日でも、犬が車から目につきやすいというメリットがあります。夏の暑い日は、体温が上がりすぎることもあるので通気性のよいレインコートを選ぶか、無理に着させないでください。
レインコートには少しずつ慣れさせる
買ってきたレインコートはいきなり犬に着させるのではなく、少しずつ慣れさせることがポイントです。服を着慣れた犬でも、動くたびカサカサ音がすることや、素材の感触が違うことで戸惑うことがあります。
最初はレインコートを見せて、ほめながら好きなおやつを与えます。このときレインコートの匂いを嗅いだらほめてあげましょう。軽く羽織ることができたらほめる、ボタンを留めても大丈夫だったらほめる、最終的にレインコートを着たままでいられたらほめると徐々にステップアップしていくといいでしょう。おやつも上手に使ってください。ただしいやがったらすぐに中止し、無理強いはしないようにします。
すっぽり覆うタイプで、雨から守る
背中はもちろんお腹や頭、足もすっぽり覆ってくれるタイプは、濡れる部分も少なくなり家に帰ってからのお手入れも楽です。ただ着させたり脱がせたりする手間がかかります。またすっぽり体を覆われることを嫌う犬もいます。
ポンチョタイプは初心者におすすめ
上から体にマントやポンチョのように犬の体にかけて、ボタンを留めるだけのレインコートもあります。これなら着させるのも脱がせるにも楽ですし、犬の抵抗も少なめです。レインコート初心者はこのタイプから始めてもいいですね。
エプロンタイプでお腹をガード
お腹から首あたりまでを覆う、エプロンタイプのレインコートもあります。お腹は歩いているうちに、水や泥が跳ねて汚れやすいところです。特に雨でも草むらに入るのが好きな犬は、気づくとお腹がびしょぬれになっていることがあります。乾かすのに手間がかかるお腹だけでもガードすると、お手入れも楽になります。
飼い主さんもレインコートがおすすめ
飼い主さんは片手に犬のリード、片手に傘と両手がふさがってしまいます。そこに排泄物をとる袋やお水なども持っていると、歩きづらいばかりか転んでケガをする可能性も高くなります。飼い主さんもレインコートを着ていると、リードのハンドリングもしやすく安全に散歩ができます。
傷つきやすい肉球にはシューズを
雨で濡れた道を歩いているうちに、肉球はふやけてしまいます。ふやけた肉球は傷つきやすく、道端の石を踏んで傷が付いてしまう可能性もあります。石やガラスなどのゴミが落ちているような場所は、なるべく避けるようにしましょう。安心して歩くためには、犬用のシューズを履かせるのもおすすめです。滑り止めが付いた靴は、足の筋力が低下しているシニア犬の滑り止めにもなります。
みずたまりにはご用心!遊ばせない・飲ませない
水たまりをざぶざぶ歩いて楽しむ犬もいるかもしれません。一見なにもなさそうな水たまりですが、実は感染症の原因となる可能性があります。特にレプトスピラという細菌は、感染した動物の尿に含まれるため、水たまりが汚染されている危険もあります。水たまりに入らせたり、飲ませたりしないようにしましょう。混合ワクチンを接種しておくことも重要です。
被毛や皮膚はそのままにせずしっかり乾かす
家に帰ったら、バスタオルで犬の被毛を拭いて水分を取り除きます。特に皮膚が弱い犬は、濡れたままにしないよう気を付けてください。またヨークシャーテリアやパピヨン、フレンチブルドッグなどシングルコートの犬は、被毛だけでなく皮膚まで濡れてしまうのでていねいに乾かしてあげましょう。柴犬、ダックスフント、ポメラニアンなどダブルコートの犬は、皮膚まではなかなか濡れませんが、被毛はしっかり乾かしてあげましょう。
犬によっては、耳の中まで濡れていることがあります。そのままにしていると蒸れてしまうので、タオルで耳の中をやさしく拭き取ってあげましょう。綿棒でのお手入れは危険なので、やらないようにしてください。
靴を履いていない犬の肉球は、傷などがないか確認してあげましょう。指の間に泥汚れやゴミがついていることもあるので、水で洗っておくと安心です。
雨の日の散歩は、レインコートを着させたり、被毛や身体を拭いたりと犬と触れ合うことがいつもより多くなります。そう思うとちょっと憂うつな雨の日でも、飼い主さんも犬も楽しくなるかもしれません。